2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
87年度中央公論新人賞、第98回芥川賞受賞作冒頭の一節でノックアウト…。いっぺんでこの作品のとりこになってしまいました。この静かなる、しかし内側から何か強い光線を放ったような眩しさ。そんな文体で物語は始まってゆきます。 “チェレンコフ光”という言葉が出てきますがこのチェレンコフ光に似た微弱なる青白い光が常に背景にあり、その光がこの物語の終わりへと導いていくような感覚で読みました。佐々井という一人の男との出逢いが、確実に主人公を変えていきます。この佐々井という人物。不思議な人です。定住を求めず、身の回りの物は最低限に留め、ふらふらと気の向くまま日々をやり過ごす。しかしその背景に抱えたものとは…。
ある日、ぼくの前に佐々井が現れてから、ぼくの世界を見る視線は変って行った。ぼくは彼が語る宇宙や微粒子の話に熱中する。科学と文学の新しい調和。清澄で緊張にみちた抒情性。「スティル・ライフ」「ヤー・チャイカ」2編収録
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