ひなたでゆるり

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『バスジャック』三崎亜記

バスジャック
バスジャックブームの昨今、人々はこの新種の娯楽を求めて高速バスに殺到するが…。表題作他、奇想あり抒情ありの多彩な筆致で描いた全7編を収録。

「二階扉をつけてください」「しあわせな光」「二人の記憶」「バスジャック」「雨降る夜に」
「動物園」「送りの夏」7編の短編集。

初めて読んだ『廃墟建築士』の不条理でかつシュールな世界に魅せられて2冊目に選んで読みました。
現実から少し歪んだ世界がたまらなく魅力的。
特に「二階扉をつけてください」は結末の向かい方がスリリングでお気に入り。
『廃墟建築士』の流れで「動物園」ににんまりし、「バスジャック」でさらに黒い笑みがこぼれ、「送りの夏」ではじんわりと。
最も秀逸と思うのは短い短い物語「しあわせな光」。
さり気ないけど温かくて好き。

読了日:2009年3月17日
かりさ | 著者別ま行(三崎亜記) | comments(4) | trackbacks(2) | 

『廃墟建築士』三崎亜記

廃墟建築士
廃墟建築士
三崎亜記/集英社
ありえないことなど、ありえない。不思議なことも不思議じゃなくなる、この日常世界へようこそ。七階を撤去する。廃墟を新築する。図書館に野性がある。蔵に意識がある。ちょっと不思議な建物をめぐる奇妙な事件たち。現実と非現実が同居する4編収録の最新作。

廃墟好きなのです、私。で、「廃墟建築士」というタイトルに強烈に惹かれまして。
廃墟という単語があるだけで気持ちそそられます。
廃墟の建築士?なんぞやそれは??とものすごい疑問を持ったわけですが。
装丁も美しいのですよね〜。この紙質が大好きでもう意味もなく開いたり閉じたりしてました。

そして読む読む。
建物を巡るちょっと(いや、かなり?)風変りな物語4編。
「七階闘争」を読み始めて現実にあり得ないことなのに、事細かにリアルに描くものだから現実と非現実の狭間でゆらゆら。
いつしかあり得ないことがあり得るかも…と三崎ワールドにすっかり入り込んでおりました。
七階が撤去される?廃墟を建築?図書館に野性?蔵の思いとは…。
4編それぞれ奇妙に歪んだ世界観であるけれどここに漂うのは哀愁さなんですよねぇ。
特に「廃墟建築士」「蔵守」にそれを感じました。
いや〜三崎さんの奇抜な発想に惚れ惚れ。

読了日:2009年2月22日

三崎さんの作品、ちょっとチェック〜。
となり町戦争 (集英社文庫) バスジャック (集英社文庫) 失われた町 鼓笛隊の襲来 刻まれない明日
かりさ | 著者別ま行(三崎亜記) | comments(0) | trackbacks(1) |