ひなたでゆるり

読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ

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「キューピッドとプシケー」

キューピッドとプシケー
キューピッドとプシケー

ウォルター・ペーター著/エロール・ル・カイン絵/柴 鉄也 訳/ほるぷ出版
昔、ある都に。王さまに王妃さまが住んでいました。ふたりの間には、美しい3人の娘がありましたが、なかでも、末娘プシケーの美しさはとても言葉ではいいあらわせないほど。人びとは女神ヴィーナスをうやまうことを忘れ、プシケーに祈りをささげるようになりました。それを知ったヴィーナスは大いに怒り、息子の恋の神キューピッドにいいつけ、プシケーの恋のどれいとするよう、たくらむのでした。有名なギリシャ神話を素材にした、華麗な愛の物語。

綺羅びやかで眩い多彩な世界。
見れば見るほどその色の魔術にうっとりしてしまうエロール・ル・カインですが、
こちらの作品は色のないモノクロの世界。これがとても美しく素晴らしい。
見れば見るほど心惹かれ虜になってしまいます。
まさに芸術作品!という一冊。

ギリシャ神話を素材にした美しい娘プシケーと恋の神キューピッドの愛の物語。
ル・カインの絵とウォルター・ペーターの物語世界が見事に融合されて美しい幻想世界に。
これは是非とも手元に置きたいと気持ち高めるのです。

読了日:2011年11月10日
かりさ | ジャンル別(絵本) | comments(0) | trackbacks(0) | 

「まほうつかいのむすめ」

まほうつかいのむすめ
まほうつかいのむすめ

アントニア・バーバー著/エロール・ル・カイン絵/中川千尋 訳/ほるぷ出版

ル・カインのいつも見慣れた彩色とは少し異なり、東洋と西洋が絡みあったかのような美しい絵と、しんみり優しい話。
まほうつかいと娘が親子であることに最初は違和感を感じたのですが、読み進んで違和感の正体がわかりました。
むすめが成長していくごとに知識を欲することにまほうつかいはどんな気持ちだったのでしょうか。
やがて手を離れていくことも覚悟していたはずなのに。
むすめが本を読み、新しい世界を知る喜びに満ちている絵がとても素敵。
本読みならばここは大いに共感する場面ですね。
ル・カインの多才さにも感銘する素晴らしい作品です。

読了日:2011年11月6日
かりさ | ジャンル別(絵本) | comments(3) | trackbacks(0) | 

「いばらひめ」

いばらひめ―グリム童話より
いばらひめ
グリム童話/エロール・ル・カイン絵/やがわ すみこ 訳/ほるぷ出版

エロール・ル・カインの幻想的で美しい絵と矢川澄子さんの優しい調べの文章は、何度読んでも気持ちがときめいてしまいます。
表紙絵にもなっている仙人たちとの宴の様子は殊更美しく、カインのきめ細やかで豊かな色彩は秀逸。
原画で見ることが出来たらどんなにか幸せでしょうか。
文章の周り枠の絵も淡い色調でちょっとレトロな感じで可愛らしい。
ボーダーで部屋に飾りたい、壁紙でも可愛いかも、なんてあれこれ想像してすることのなんて幸福な時間。
大切にしたい作品。いつか手元に置きたいです。

読了日:2011年11月6日

かりさ | ジャンル別(絵本) | comments(2) | trackbacks(0) | 

「おどる12人のおひめさま」

おどる12人のおひめさま―グリム童話
おどる12人のおひめさま
グリム童話/エロール・ル・カイン絵/やがわすみこ 訳/ほるぷ出版

昔のとある国のお話。
12人の美しいお姫様たちが眠りにつき夜が明けると、どうしたわけかお姫様たちの靴は一晩踊り明かしたかのようにぼろぼろ。何故なのでしょうか。
この不思議な謎は解き明かされるのでしょうか。

エロール・ル・カインの美しい絵と矢川澄子さんの優しい文章が物語をより一層幻想的世界に創り上げています。
お姫様たちの優雅な様子、夜の綺羅びやかな世界、きめ細やかに世界観を描いているさまは何度見ても惚れぼれします。
お姫様のドレスもそれは豪華で素晴らしく、色彩やデザインについと魅入ってしまいます。
ただただ美しい。

読了日:2011年11月6日
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「空がレースにみえるとき」

空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
空がレースにみえるとき

エリノア・ランダー・ホロウィッツ著/バーバラ・クーニー絵/白石かずこ 訳/ほるぷ出版

ああ!なんて素敵な絵本!とてもとても好きです。
バーバラ・クーニーの幻想的で美しい絵と、エリノア・ランダー・ホロウィッツのリズミカルで詩的な文章が素晴らしくうっとりと酔いました。

ビムロスの夜を知っていますか?
全部がふしぎの世界のむらさきに変わり、薄靄の夜、空がレースにみえるの。
特別のパーティにも参加出来るんだわ。ビムロスの夜に起きる不思議な出来事。
ページをめくる度にふんわり優しい文章が物語に誘ってくれます。
そしてビムロスの幻想的な場面は見惚れてしまうほどの美しさ。
水彩、色鉛筆、クレヨンの優しく淡い世界。

読了日:2011年11月5日
かりさ | ジャンル別(絵本) | comments(0) | trackbacks(0) | 

「ラストリゾート」

ラストリゾート
ラストリゾート

J.パトリック・ルイス著/ロベルト・インノチェンティ絵/青山南 訳/BL出版
長い道をぬけ、だれも通らないような崖をすぎ、わたしが行き着いたさきは、海辺にたつホテル「ラストリゾート」。扉をあけると、いきなり、鳥の声がひびきわたった。「迷いびとのかた!宿帳にお名前を!」想像力をなくした画家が体験する、不思議なリゾート・ホテルの物語。2003年ボローニャ・ラガッツィ賞フィクション部門特別賞作品。

ただそこにあるだけで存在感ある絵本。飾っておきたくなる美しい表紙。

想像力をなくしてしまった画家が辿り着いたリゾート・ホテルでの不思議な日々。
あらゆる既存のお話が出てきてそちらも楽しめました。
ここからまた新しい出会いが出来そうな素敵な絵本。
さて画家は想像力を取り戻せたでしょうか?

あとがきにとても丁寧に物語に登場する人物たちのことが書かれています。
中でも詩人と木の上にすわる紳士が気になりました。
是非とも手元に置きたい絵本。

読了日2011年11月5日
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「百年の家」

百年の家 (講談社の翻訳絵本)
百年の家

J.パトリック・ルイス著/ロベルト・インノチェンティ絵/長田弘 訳/講談社
100年の家がみつめてきた人々の毎日。2008年に国際アンデルセン賞画家賞を受賞したインノチェンティの新作。家を通してみつめる100年の歳月をことばの世界と細密な絵の世界が融合させた傑作。

何度も何度も読んで眺めてお話に酔って。これはなかなか離れ難い絵本。
とにかく絵が素晴らしい。

その時代時代の背景や雰囲気が家の色合いによって鮮やかに伝わってきます。
100年の歴史の中で人間と共に築き上げやがて朽ちてゆく。
一軒の古い家が自分の歴史を繙き語っていきます。
家と共に日々をつなぎ営む人々の喜びも悲しみも機織られ紡がれてゆく。
雨風から守り優しく見守りその役割を終えてゆく家の姿は静かに胸を打ちます。

愛しさに満ちた絵本。大切な一冊になりました。

読了日:2011年11月5日
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「ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで」

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで
ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

エドワード・ゴーリー/柴田元幸 訳/河出書房新社
AからZまでが名前の頭文字についた子どもたち。登場と同時に次々と怪我や死に遭う。ただそれだけの、あっけなくも悲惨な話が、マザーグース風の2行ずつ脚韻を踏んだ軽快なテンポのうたに乗って進む、エドワード・ゴーリーの代表作。

完全大人のための絵本。
娘と借りに行ってこっそりこの絵本は抜き出して夜中に読んだ。

ゴーリーの緻密な線画によって創りあげられた世界観。
アルファベットブックになっていて順番に子供たちが悲惨な最期を迎えてゆく。
このちびっ子たちが一体どんな悪いことをしたの?いいえ、悪さなんてしていないのです
(もしかしたら一人や二人はいけないことをしてしまったのかもしれないけれど)。
もの凄く凄惨なお話なのに何故か可笑しみも漂う、ゴーリーワールド全開な絵本。

読み終えて私の中の闇の本棚にそぅっと仕舞った。

読了日:2011年11月5日
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「マイマイとナイナイ」

マイマイとナイナイ (怪談えほん2)
マイマイとナイナイ
皆川博子・文/宇野亜喜良・絵/岩崎書店
マイマイは、森の中で小さい小さい弟、ナイナイをみつけた。マイマイは、ナイナイをこわれた自分の右目にいれて、そっと右目をあけてみる。すると、そこには不思議な世界がひろがっていた。皆川博子と宇野亜喜良コンビによる、美しく、怖い物語。

皆川博子さんと宇野亜喜良さんの幻想的で妖艶な世界に酔いました。
これは夢の世界なのでしょうか。夢からもう抜け出せずもがき続けるしかないのでしょうか。
声を枯らして叫び続けても。
夢に閉じ込められたマイマイはきっと誰の心にもひっそりと存在するのかもしれません。
いつしか置き忘れてしまったあの時の自身かもしれません。
私たちはマイマイとナイナイがくるりと入れ替わったその瞬間を気づかずに歩み出す。
か細き声で呼んでももう気がつかない。
皆川さんの美しく妖かしの世界にただただ魅了されます。

読了日:2011年10月14日
かりさ | ジャンル別(絵本) | comments(0) | trackbacks(1) | 

「悪い本」

悪い本 (怪談えほん1)
悪い本
宮部みゆき・文/吉田尚令・絵/岩崎書店
この世のなかのどこかに存在している悪い本は、あなたにいちばん悪いことをおしえてくれるでしょう。そんな本いらない? でもあなたは悪い本がほしくなります。きっとほしくなります。宮部みゆきと吉田尚令が子どもたちに贈る、この世でいちばん悪い本。

可愛らしいけれど、どことなく怖さがじわっと滲み出てくるような表紙に惹かれつつ本を開いてみれば、そこには言い知れぬ黒い世界が。
読みながらひたひた押し寄せる怖さ。
読み終えてじわじわ侵食してくる怖さ。
でも病みつきになってしまう怖さ。
心の奥底に潜む自分の暗黒部分を起こされるような妙なざわざわ感が残って、いい意味で気味悪い読後感。

今は理解出来ずとも子供に読ませていつか大人になった時どこかで蠢く違和感を感じる‥
潜在的にひっそりと棲み続けるであろう怖い世界。
宮部さんの文章と吉田さんの可愛くて怖い絵が絶妙で素晴らしい。

読了日:2011年10月14日
かりさ | ジャンル別(絵本) | comments(0) | trackbacks(0) |