2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・・・・
ようこそ、丘の上の幽霊屋敷へ。恩田陸が描く、美しく不穏なゴーストストーリー。
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懐かしい故人と再会できる聖地、アナザー・ヒル。死者たちを「お客さん」と呼び、温かく迎えるヒガンという祝祭空間。連続殺人、不可思議な風習、天変地異、そこに新たな事件が−。
光の帝国―常野物語 恩田 陸 集英社 2000-09 by G-Tools |
三月は深き紅の淵を 恩田 陸 講談社 1997-07 by G-Tools |
ねじの回転―FEBRUARY MOMENT 恩田 陸 集英社 2002-12 by G-Tools |
舞台は20世紀初頭の東北の農村。旧家のお嬢様の話し相手を務める少女・峰子の視点から語られる、不思議な一族の運命。時を超えて人々はめぐり合い、約束は果たされる。切なさと懐かしさが交錯する感動長編。『光の帝国 常野物語』の続編。…と思っていましたが、これは続編ではありません。『光の帝国』の中のある一族を主とした長編小説になっています。ヒントは『光の帝国』文庫のあとがきに恩田さんが書かれているので、その中のどれかの人たちの話しです。その彼らのずっとずっと前の先祖の時代の話し。その常野一族に出会ったある少女の"蒲公英草紙"と名付けられた日記の回想として語られていきます。
あの夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、 十七人が毒殺された。ゆらゆら落ち着かなく、一体どこに辿り着くのか見えない闇に終始不安を抱え、読了後なおも着地点が見つからない。そんな作品でした。とにかく怖いです。うそら寒いです。それは凝ったフォントのせいでもあり、斜めになった文字であり…。「壊れかかった不安定な本」というコンセプトなんだそうです。(乱丁ではないとの注意書きが角川公式ページにあります)事件の当事者による証言によって事件が浮き彫りにされるどころかますます迷路に放り込まれる。
ある男の遺書によって、一応の解決をみたはずの事件。町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。
あの一夜に起きた出来事は、紛れもない奇蹟だった、とあたしは思う。何だろう、この読後感は。ツンとくる懐かしい思いが胸いっぱい支配する…。
夜を徹して八十キロを歩き通す、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。
三年間わだかまっていた想いを清算すべく、あたしは一つの賭けを胸に秘め、当日を迎えた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。
気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る――。ノスタルジーの魔術師が贈る、永遠普遍の青春小説。
迫りくるタイムリミット、もつれあう28人のマトリクス。必死の思いでかけまわる人々が入り乱れぶつかりあって倒れ始めたドミノは、もう誰にも止められない!
失踪した一人の男を探して、奈良を旅する二人の女。それぞれの過去と現在を手探りしながら続く、奇妙な旅の行き着く先は? 夢と現実が交錯する旅物語。これを読んだのは昨年12/18。読み終えたすぐの感想…
私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。強烈な既視感に襲われ、女流画家・高槻倫子の遺作展で意識を失った古橋万由子。彼女はその息子から「25年前に殺された母の生まれ変わり」と告げられる。時に、溢れるように広がる他人の記憶。そして発見される倫子の遺書、そこに隠されたメッセージとは…。犯人は誰なのか、その謎が明らかになる時、禁断の事実が浮かび上がる。『不安な童話』読了。うーん、上手いっ。もし家で読了していたらぶつぶつ唸っていたことでしょう(賛美の言葉を)。この作品のキーとなる、高槻倫子の存在感が圧倒的。そしてその息子高槻秒。複雑に絡み合う過去、よみがえる記憶、寄せては返し時には大波がさらってゆく。土台に海があるせいか、その波に乗っているような揺らめいた読感。とにかく繊細な描写に惹かれます。
人類を悲惨な運命から救うべく、国連によって歴史の介入点に選ばれた1936年2月26日、東京。しかし、時間遡行し歴史を修復するために選ばれた安藤大尉らには別の思惑が…。歴史SF長編。『小説すばる』連載。2.26事件を題材にしたSF。壮大な内容をイメージしていましたが裏切られました、いい意味で。 2.26事件の首謀者が等身大に描かれていて、個々の思惑に触れているうちに切なくなって痛々しかった。もう一度歴史を辿れるとしたら?歴史の流れを変えることが出来たとしたら?なぜ国連がこの2.26事件を転換点としたか、その答えが徐々に明らかになるにつれ、その奇抜な発想にぐいぐい引き込まれていきました。
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