ひなたでゆるり

読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ

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『私の家では何も起こらない』恩田陸

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
私の家では何も起こらない
恩田陸/メディアファクトリー
この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする・・・・・・
ようこそ、丘の上の幽霊屋敷へ。恩田陸が描く、美しく不穏なゴーストストーリー。

シックな装丁がとても美しくて思わず手に取ってしまう。
お話しが外国風のゴーストストーリーと聞けばこれは是非とも今すぐ読みたい!ということで早速読みました。
この表紙のデザイン、読み始めは落ち着いた綺麗な壁紙風ね、と思うのだけど読み終えたらそれが一変、とても恐ろしいものに見えてしまう。ぞくぞく。

恩田さんが紡ぐ幽霊屋敷の話です。
小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。現在は女性作家が住んでいるのですが、この家の凄惨な事件の歴史はさまざまな情念や記憶の重なりで継がれていて、そこに密やかに存在するモノたちの世界が静かに語られます。
舞台がたぶん外国です。これ、日本だったらゴーストストーリーではなくて違う種類のものになってしまいそう。
幽霊屋敷の話でも外国と日本では雰囲気が変わってきますよね。
怪談と聞くとちょっとじめっとした暗いイメージになりますが、外国、それも英国風になるとどこか優雅で白昼夢のふわふわした感じなのです。
怖い怖いと思いながらそれでも外国の幽霊のお話しには惹かれてしまう。

『私の家では何も起こらない』では一体どんな物語が?と少し身を引き締めて読み始めましたが、全体的に怖いという感じではなくて幽霊たちに対する悲しさや寂しさ切なさといった感情が先に立って、彼ら彼女らの歴史に思いを寄せて声を聞く、といった感覚。
恩田さんの人物に語らせる切々としたものがそう思わせるのかもしれません。
「素敵なあなた」「俺と彼らと彼女たち」では特にその思いを強くします。
もちろんいや〜な感覚はつきまといます。夜に読んだらそのまま夢に出てきそうな怖さも織り込まれています。

綺麗に終わったな、と思ったら最後に附記「われらの時代」がありまして、これははてさてどうなんだろう?と思ってしまったんですが…もしこれがなかったらこのまま幽霊屋敷に思いを馳せて静かに終わったのだろうけれど。

読了日:2010年1月12日

で、今月号のダ・ヴィンチに興味深い特集が。
ダ・ヴィンチ 2010年 02月号 [雑誌]
「恩田陸が案内する、英米幽霊屋敷ガイド」
恩田さんがセレクトした幽霊屋敷作品ガイドが興味深いです。
英国幽霊屋敷ガイドとかも面白い。ブックデザインを手がけた名久井さんとの対談も。
名久井さんのデザインされた他作品にも惹かれています。
森茉莉の『マドゥモァゼル・ルウルウ』とか。
酒井駒子さんの『BとIとRとD』も名久井さんだったのですねー。
柴崎友香さんの『ドリーマーズ』もとても綺麗(今、図書館から借りてるのです)。
マドゥモァゼル・ルウルウ BとIとRとD ドリーマーズ
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『ネクロポリス』恩田陸

4022500603ネクロポリス 上
恩田 陸
朝日新聞社
2005-10-13

by G-Tools

4022500611ネクロポリス 下
恩田 陸
朝日新聞社
2005-10-13

by G-Tools


懐かしい故人と再会できる聖地、アナザー・ヒル。死者たちを「お客さん」と呼び、温かく迎えるヒガンという祝祭空間。連続殺人、不可思議な風習、天変地異、そこに新たな事件が−。

恩田さん独特のファンタジーとミステリーの融合、読み始めは先に待ち受けるものへの期待と楽しみでわくわくだったのが、次第にホラーを帯びてきてこれがまた怖いもの見たさで高揚感は増すばかり。読後の今も沸々と湧き上がる怖さを拭えずにいる。読み終えてもなお持続するこの感情はどう処理したらいいのだろう。

独自に作り上げた世界なので、まず頭をまっさらにして読み始めないと理解できないし、なかなか馴染むことも出来ないかもしれない。それは独自な世界でありながら、日本とイギリスの文化が入り混じる、という設定なので日本の古来から伝わる行事や建物などの名前がちらほら出てくるからである。それらを取り混ぜながらの不思議な世界に読み手は惑わされながらもすっかり入り込んでしまうのだ。

死者と精霊が現れる場所、アナザー・ヒル。ヒガンの頃Vファーの人々はアナザー・ヒルを訪れる。それは「お客さん」に出会うため。「お客さん」とは故人である。死者が見える→幽霊→恐怖感、という構図が出来上がってしまっている私としたらこんな世界はとんでもない。けれども死者と会うことはここではごく自然なことである。例えば愛する人が突然死んでしまったら…また一目会いたいと願うだろう。それがここでは実現するのだ。「お客さん」はごくごく自然に現れる。それは恐怖感などみじんも感じず、むしろ温かな懐かしい気持ちに満たされる。ふと読みながら今は亡き人々のことを思っていた。こうして死者を静かに弔うのかもしれない。アナザー・ヒルでは会いたい「お客さん」全てに会えるわけでなく、むしろ会える確立は低いのだけど。だがそんな風習も時代の流れと共に変わりつつある。現在の私たちのようにVファーの人々もそんな風習から遠のきつつある。その流れがアナザー・ヒルを変えていく。その行き着き先に待ち受けるものとは…意外な事実がそこに待っている。

イギリスと日本の古来の文化を見事に融合させた壮大な物語。ミステリーよりはホラーに近い感覚。大変贅沢なひとときを過ごさせてもらった。読み終えて紅茶を飲みたくなるか、緑茶を飲みたくなるか…さてあなたはどちらでしょう。

読了日:2005年10月29日


ちょっと余談…

★朝日新聞社の本のサイト:OPENDOORS「ネクロポリス」のページがあるのですが、いつの間にflashになっていた。これを読むと少しアナザー・ヒルがわかりやすくなるかもしれない。わりと詳しい解説が紹介されています。

★本書に登場する「踊る九尾の狐亭」や「笑うゼンマイ亭」などのやたら長く奇妙な名前のパブ。これはイギリスでは珍しいものではなくこんな名前のパブがあちこちにあるのだそう。マーサ・グライムズという作家の作品にもそんな奇抜な名前のパブがタイトルとしてつけられていたりする。「禍いの荷を負う男」亭や「化かされた古狐」亭など。本書でもそんなイギリスの面白い部分が書かれていてちょっとにんまりしてしまったのでした。
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恩田陸作品BEST3

トラキチさんの新ブログ「My Best Books!」で開催している、伊坂さんと恩田さんの作品ベスト3の投票。続いて恩田さんの作品も選んでみました。

恩田陸作品BEST3
恩田さんは3位がなかなか決まらず。1位、2位はほぼ同位に近いくらい好きな作品なので迷うことはなかったのですが…。

1位『光の帝国 常野物語』
4087472426光の帝国―常野物語
恩田 陸
集英社
2000-09

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迷い無く1位はこの作品。これほど気持ちを揺さぶられた作品はなかったんじゃないかというくらい感動した作品。今のところこの作品を超えるものには(恩田作品の中で)出会っていません。

2位『三月は深き紅の淵を』
4062087499三月は深き紅の淵を
恩田 陸
講談社
1997-07

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1位の『光の帝国』とお気に入り度はほぼ変わりません。この不思議な世界観がたまらなく好きです。ここからいくつもの物語が生まれていますが、それらはまだ未読。ハードカバーを持っていますが、とにかく装丁が素晴らしくずっと手放すことはないだろうな、ってくらい本自体も気に入っています。

3位『ねじの回転』
4087745856ねじの回転―FEBRUARY MOMENT
恩田 陸
集英社
2002-12

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あまりこの作品を選ぶ人はいないかなー。『象と耳鳴り』と迷ったのですが、恩田さんがこれを書いた意外性から印象深かったこの作品を3位にしました。壮大な物語にわくわくとしながら、時にはしみじみと読みました。こういうの好きですねぇ。

恩田さん作品はまだ全て読んでいるわけでないので、きっと順位は変動するかと思うのですが、現時点ではこんな感じです。
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『蒲公英草紙 常野物語』恩田陸

4087747700
蒲公英草紙―常野物語
恩田陸/集英社
舞台は20世紀初頭の東北の農村。旧家のお嬢様の話し相手を務める少女・峰子の視点から語られる、不思議な一族の運命。時を超えて人々はめぐり合い、約束は果たされる。切なさと懐かしさが交錯する感動長編。
『光の帝国 常野物語』の続編。…と思っていましたが、これは続編ではありません。『光の帝国』の中のある一族を主とした長編小説になっています。ヒントは『光の帝国』文庫のあとがきに恩田さんが書かれているので、その中のどれかの人たちの話しです。その彼らのずっとずっと前の先祖の時代の話し。その常野一族に出会ったある少女の"蒲公英草紙"と名付けられた日記の回想として語られていきます。

『光の帝国』に感じたざわざわと落ち着かない感じはこちらでも同じく漂っていて、そのことで終始不安でいっぱいになります。読み進んでいくごとに先が見えてしまい息苦しくなり、ずんずんと重たく沈んでいきます。大人になりかけの少女の記憶はきらびやかであり、一方で物悲しくもありその切なさがたまらなく辛い。その辛さもとつとつと語られるそのリズムで優しくやわらかく包み込む不思議な感覚…。

最後の問いは現在の私たちに向けられたものでしょう。何と答えられましょうか。この時代に生きた人たちに堂々と胸張って答えられるのでしょうか。最後に課題を残し読み終えました。

常野であること、その運命、それを達観した彼らを温かい眼差しで見つめる恩田さんの文章が全ての救いになっています。『光の帝国』を再読しての本書読了でしたが、本書は名作である前作に違わず素晴らしい作品。沁みだした一点が今、じんわりと温かく広がっています。

読了日:2005年6月7日
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『ユージニア』恩田陸

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ユージニア
恩田陸/角川書店
あの夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、 十七人が毒殺された。
ある男の遺書によって、一応の解決をみたはずの事件。町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。
ゆらゆら落ち着かなく、一体どこに辿り着くのか見えない闇に終始不安を抱え、読了後なおも着地点が見つからない。そんな作品でした。とにかく怖いです。うそら寒いです。それは凝ったフォントのせいでもあり、斜めになった文字であり…。「壊れかかった不安定な本」というコンセプトなんだそうです。(乱丁ではないとの注意書きが角川公式ページにあります)事件の当事者による証言によって事件が浮き彫りにされるどころかますます迷路に放り込まれる。

本文を読みながらもプロローグの詩を読み返しながらだったので、後半はその詩が呪文のように頭の中を回転し、心地良くもあり邪魔でもあり…それが突然の衝撃により一気に遮断される。読み手それぞれがどうこの作品に決着をつけるのか、読後の戦いが始まる。

今夜はどうやらゆっくり眠れなさそうです…。

読了日:2005年5月26日
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『夜のピクニック』恩田陸

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夜のピクニック
恩田陸/新潮社
あの一夜に起きた出来事は、紛れもない奇蹟だった、とあたしは思う。
夜を徹して八十キロを歩き通す、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。
三年間わだかまっていた想いを清算すべく、あたしは一つの賭けを胸に秘め、当日を迎えた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。
気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る――。ノスタルジーの魔術師が贈る、永遠普遍の青春小説。
何だろう、この読後感は。ツンとくる懐かしい思いが胸いっぱい支配する…。
第2回本屋大賞受賞した作品。
もしかしたら本屋大賞じゃなかったらしばらくは手にしなかったかもしれません。恩田さんは大好きだけど、刊行される本全てを読むにはとてもとても今の私の読書ペースが追いつかなくて(汗)

なぜ「夜のピクニック」?とそのタイトルに疑問を持ちながら本を開きました。丸一日かけて80kmを歩くという修学旅行の代わりの行事、「歩行祭」。
80kmなんて距離ではないけれども、土手沿いを全校生徒で歩く(もちろん走るのが目的)という行事が中学生の頃あったのを思い出しました。これはマラソンだったのかな。だけど自分は走った記憶がない。そんな経験もあって、ぽつりぽつりと思い出しながら読んでました。最初はこの先に一体何が待ち受けているのだろう、とそればかりが気になっていたのですが、いつの間にか彼らと同じ風を感じ、夕陽を夜気を朝陽を体感するかのように取り込まれていました。
用意された結末は静かなるさざめき。ゆったりひろがる波紋。
私の胸からこぼれ落ちる青春と言う一欠けら。
拾い上げて透かしてみたら一体どんな色なんだろう、どんな形なんだろう。
分厚いのか薄っぺらいのか…その思い出をしばし振り返ってみたりして。
一夜の物語。中学生の息子にも読ませてみようか。

読了日:2005年5月16日
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『ドミノ』恩田陸

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ドミノ
恩田陸/角川書店
迫りくるタイムリミット、もつれあう28人のマトリクス。必死の思いでかけまわる人々が入り乱れぶつかりあって倒れ始めたドミノは、もう誰にも止められない!

登場人物紹介のイラストを見てその人数にちょっと尻込みしたものの、
読み始めたらそんなのささいなこと、一気に読めば難なく突き進みます。
一袋の紙袋が大混乱を巻き起こす様は「え、これがどうなるの?」なんて思う間もなく次々と展開し終結を迎えるのです。えーっと、これで終わっていいんですか?って心配しちゃうのだけど、きっとここからまたドミノ倒しが始まっていくんだろう。作中に出てくる「動輪の広場」は数年前に勤めていた職場の研修に行くとき必ず通っていた場所なので懐かしく読みました。あそこって待ち合わせ場所にしてはちょっと不便かも。

全体にドタバタしているコメディなお話し。こういうの"スラップスティック・コメディ"っていうのですね。恩田さんには珍しいジャンルじゃないでしょうか。とても楽しめました。その後が気になってもやもや感が残っています。

読了日:2005年2月10日
かりさ | 著者別あ行(恩田陸) | comments(0) | trackbacks(3) | 

『まひるの月を追いかけて』恩田陸

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まひるの月を追いかけて
恩田陸/文藝春秋
失踪した一人の男を探して、奈良を旅する二人の女。それぞれの過去と現在を手探りしながら続く、奇妙な旅の行き着く先は? 夢と現実が交錯する旅物語。
これを読んだのは昨年12/18。読み終えたすぐの感想…
(本家サイト『BlueWing』より)→「重たく暗い内容になかなか読み進まず。単調なので退屈だった。寒々とした終わり方に終始救いようのない気持ちだったのが決定的になってしまったようです」。なんとまぁひどい書きよう。
どうしちゃったんでしょうか(汗)たぶんこの時負の感情が支配していてこういう気持ちが表面化したんだろうかと。あまりにひどいのでここに感想アップしていませんでした。
で、再読。雨降りの場面、たたみかける展開の曇り加減、寒々とした印象を持ってしまってもおかしくはないのだけど、気持ちを切り替えて読むと焦点をそこに合わせるのではなく、別に意識すると行間に隠されたそれぞれの思惑が滲み出ていてなかなかに楽しめました。奈良を旅する場面は一緒に辿ってみたくなったし、コーヒー中毒の登場人物(あえて名前は書かず)につられて無性にコーヒーを飲みたくなったり。喫煙者ではないのでタバコの場面は惹かれなかったけど、お好きな方にはたまらないでしょう。
徐々に明かされる最大の謎が全て明らかになった時の衝かれるような衝撃はいつまでも胸に痕を残します。

読了日:2004年12月18日
かりさ | 著者別あ行(恩田陸) | comments(0) | trackbacks(5) | 

『不安な童話』恩田陸

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不安な童話
恩田陸/新潮文庫
私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。強烈な既視感に襲われ、女流画家・高槻倫子の遺作展で意識を失った古橋万由子。彼女はその息子から「25年前に殺された母の生まれ変わり」と告げられる。時に、溢れるように広がる他人の記憶。そして発見される倫子の遺書、そこに隠されたメッセージとは…。犯人は誰なのか、その謎が明らかになる時、禁断の事実が浮かび上がる。
『不安な童話』読了。うーん、上手いっ。もし家で読了していたらぶつぶつ唸っていたことでしょう(賛美の言葉を)。この作品のキーとなる、高槻倫子の存在感が圧倒的。そしてその息子高槻秒。複雑に絡み合う過去、よみがえる記憶、寄せては返し時には大波がさらってゆく。土台に海があるせいか、その波に乗っているような揺らめいた読感。とにかく繊細な描写に惹かれます。

読了日:2001年5月22日
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『ねじの回転』恩田陸

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ねじの回転―FEBRUARY MOMENT
恩田陸/集英社
人類を悲惨な運命から救うべく、国連によって歴史の介入点に選ばれた1936年2月26日、東京。しかし、時間遡行し歴史を修復するために選ばれた安藤大尉らには別の思惑が…。歴史SF長編。『小説すばる』連載。
2.26事件を題材にしたSF。壮大な内容をイメージしていましたが裏切られました、いい意味で。 2.26事件の首謀者が等身大に描かれていて、個々の思惑に触れているうちに切なくなって痛々しかった。もう一度歴史を辿れるとしたら?歴史の流れを変えることが出来たとしたら?なぜ国連がこの2.26事件を転換点としたか、その答えが徐々に明らかになるにつれ、その奇抜な発想にぐいぐい引き込まれていきました。

あくまでもSFなので、あり得ない話しが次々と出てきます。でもそれさえも恩田さんの手にかかると自然に流れていく。ぶつぶつに途切れ、場面が切り替わる様には戸惑いもありましたがそれがちゃんと繋がっていく不思議な安堵感。これを読んで2.26事件の知識がやや間違っていたことが判明。そしてあまりにも表面的にしか知っていなかった。後に反逆者となり、処刑されるという結末を知っているからこその彼らの思いを無念を思うと切なくなります。彼らの半生を機会があったらもう少し追ってみたいと思わせてくれました。

読了日:2003年3月13日
かりさ | 著者別あ行(恩田陸) | comments(0) | trackbacks(0) |