2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
一篇が10ページ前後の短篇が22篇収められている。おなじみの、アン子とおかまの修三ちゃんも再登場。新たな主人公、誠子さんとコロボックルの山口さんの恋の行方にも注目だ。深刻な感情がユーモアに転換され、そのあとに〈しん〉とした淋しさが残る名品22篇。
本書のテーマは自分の場所である。それは、浅草、鶴巻温泉、銀座、琵琶湖といった地理上の場所であったり、近所のマーケット、好きな居酒屋、好きな旅館、好きな抜け道、好きなお花見の場所、思い出の大学寮、電話ボックスといった著者が「属している(いた)」と思われる場所であったり、新婚旅行で訪れた地や思わぬ拾いモノ(誰かの臼歯、骨董のメガネフレームなど)をした場所であったり。川上弘美さんの作品を手に取るのは何年振りだろうか。そんなことをふっと思いながら手に取った。淡い色合いのカバーに此処彼処のタイトル。そこにちょこんとのっかる小鳥。
「好きをつきつめると、からっぽの世界にいってしまうんだな。」 学生街の小さな店に集う人たちの、なんともじれったい恋。世代をこえた友情。どこかあやしい常連たち…。なつかしさと幸福感にみちた長篇小説。数年ぶりに川上さんの作品に触れた。ちょっぴり作風が変わったのかな?いつもならば川上さん独特のイキモノが出てくるのだけど、今回は実に人間くさいお話し。けれどもほのぼのした雰囲気はしっかり漂わせていて安心して読むことが出来ました。
夏の午後、畳に寝そべって、ツキコさんがセンセイに物語る、淡く切ない少女の頃の「昔のはなし」。「センセイの鞄」のふたりが過ごした、遠いこだまのような時間、もうひとつの物語。『センセイの鞄』を読む前、『パレード』は『センセイの鞄』の続編だと思っていた。けれどもこれは"もうひとつの物語"だった。
鞄の中には何がある? 「センセイ」は私の高校時代の古文の先生。10数年ぶりに再会したセンセイとわたしが、過ごした、あわあわと、そして色濃く流れゆく日々。長篇恋愛小説。 [bk1の内容紹介]好きなヒトの名前をただ呼ぶだけで安心するという事。そして相手も自分の名前を呼んでくれるという事。温かなやわらかなものが気持ちを満たす。
四季折々に現れる不思議な生き物たちとのうららでせつなくちょっぴりおかしな9の物語。ドゥ・マゴ賞、女流文学賞受賞。デビュー短篇「神様」収録。初っぱなから何てふんわかしてポカポカして温かいのだろうと、何だか泣きたくなってきました。日常のささくれだった心にやんわり染み込んでくるような感覚。何とも言えない温かさに満ちています。
第9回紫式部文学賞受賞 第9回ドゥマゴ文学賞受賞
−四季おりおりに現れる不思議な「生き物」たちとのうららでせつない9つの物語−
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