2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
依子の両親は家庭内別居中。さらに、母親の長期出張が決まり、依子は親友・梢の家に下宿することに……。大家族の梢の家は、核家族の依子にとってはまるで外国。女子高生同士の友情と信頼の中に、家族とはなにかを問う、ふしぎな浮遊感ただようお話。
ある日突然、幼なじみ奈津の夫・憲吾が姿を消した。市子は、夫捜しに奔走する奈津から一人娘の美月を預かる。女性の影もちらつく憲吾の失踪だったが、市子も、まりも、三宅ちゃんも、究さんも、土方さんも、いつもと変わらず、美月の運動会に集まった。事態はやがて、市子の元恋人も登場して意外な展開を迎える。
そこに写っていたのは、まさにあの日の空気だった。すでに忘れかけていた一日。つぎつぎに埋没していく他の日々と同じように消えかけていたあの日。こんなものを見なければ、記憶の霞の中へ溶けこんでしまっていたであろう一日。ありがちなスナップ写真の羅列で、とくに斬新でもなく、芸術的なものでもない。けれども、だからこそ、「あの日の空気がそこには満ち満ちていた」と。
それがひょっこり蘇った。
泡のような日々は、ふわふわと。
どうにも先が見えなくて、めんどくさくて、将来の夢もわからない……。高校を突発的に中退し、祖父が経営する銭湯を手伝う少女が、常連客との交流や淡い恋を経て、夢を見いだしていく。ほわほわとあたたかな物語。
ユックリト、タシカニ、ミエテクルコト。出社拒否の姉と登校拒否の私のスロー・ライフな日々。
そっとその場にたたずんで、優しく包み込んでほしい、繊細で透明な物語
心にぽっかり穴を抱えたとうこのもとに、ある日ひょっこり転がりこんできた従妹の瑠璃。個性溢れる人たちとのめぐりあいで、次第にかじかんだ気持ちがほころんでいく、少女とひと夏の物語。
私は子供だった頃、誘拐されたことがあるらしい-。雑貨を作りながら淡々と日々をおくる果那、そして彼女をとりまく人々。それぞれの人生、それぞれの場所のいとおしさが静かに浮かびあがる物語。この読後感を何と表現したらいいのだろう…しばし考えてみる。静かにたゆたうような文章。ゆっくり紡がれる言葉たち。大島さんの言葉は独特な雰囲気があって、それはもう大島語となってファンの間にはなくてならないものになっているんだろう。実際に私は初にしてすっかり大島さんの世界観のとりこになり、次なる作品を早くも欲している。
ひとりが気持ちよかった。やっと、ひとりになれた。親や友だちから解き放たれた地。風はぶっきらぼうだけど、いじわるじゃない−。出生の秘密が、私を香港へと運んだ。たおやかで、ガッツな青春の物語。「香港の甘い豆腐」というタイトルを見たとき、真っ先に思い浮かんだのは
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