2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
昭和二十年八月十四日、敗戦の噂がまことしやかに流れる沖縄の捕虜収容所で、血眼になって二人の人間を捜す男の姿があった。一人は自らの命の恩人、女学生の高江洲ミヨ。もう一人はミヨを死に追いやったと思われる阿賀野という男。男の執念の調査は、やがてミヨのおぼろげな消息と、阿賀野の意外な正体を明らかにしていく。「本当は存在しない敵の姿を、なぜ人は必死になって追い求めるのだろう。」
自衛隊は隊員に存在意義を見失わせる「軍隊」だった。訓練の意味は何か。組織の目標は何か。誰もが越えねばならないその壁を前にしていた一人の若い隊員は、隊長室から発見された盗聴器に初めて明確な「敵」を実感する…。自衛隊という閉鎖空間をユーモラスに描き第14回メフィスト賞を受賞したデビュー作。
置き去りにされた子供を捜して戦場を北上する。生きているはずがない赤子のために命を賭けたのは、なぜか。極限下で、人は何を「信じる」ことができるのか?
終戦間近のフィリピン戦線。鳴神中尉率いる小隊の敵は、アメリカ兵でもゲリラでもなく、「飢え」だった…。メフィスト賞を受賞して注目を浴びた著者が書き下ろす、「若い世代のための若い世代による」新しい戦記文学の登場。第二次世界大戦のフィリピン戦線。日本軍の姿を描く作品だそうで、正直苦手分野。しかし、古処さんの作品ということで、その課しているものを心して読む。そして読了後、体が震えて震えてしかたなかった。ある箇所でいきなりガンッと頭殴られたような衝撃を受ける。涙こらえるのに必死だった。戦争ものだけど戦争ものじゃない。人としてのルールとは何か?そしてそれが崩れるときどうなってしまうか。ある意味人間として尊厳との戦い。紙一重の明暗。タイトルの「ルール」…重すぎます。
生きることが最も困難だった時代生きることが最も困難だった場所で
東海地震で倒壊したマンションの、地下駐車場に閉じ込められた六人の高校生と担任教師。暗闇の中、少年の一人が瓦礫で頭を打たれ死亡する。事故か、それとも殺人か? 闇の中の殺人事件。ものすごい高揚感と、興奮に包まれながらページを繰っていました。前作『UNKNOWN』とはガラッと違った印象。本格ミステリィに織り込んだ問題提起も現在巣くう学校問題や少年犯罪、教師のあり方を問うています。あくまでもミステリィです。しかしミステリィだからといってサラッと読み過ごせない重い闇に包まれています。読後もしばらく考え込んでしまいました。
下手くそな推理小説にうんざりしている人に。−恩田陸(帯より)
侵入不可能なはずの部屋の中に何故か盗聴器が仕掛けられた。密室の謎に挑むのは、防諜のエキスパート・防衛部調査班の朝香二尉。犯人の残した微かな痕跡から、朝香は事件の全容を描き出す。 第14回メフィスト賞受賞作 熱く端正な本格ミステリ舞台は航空自衛隊基地。その最も侵入不可能なはずの部屋に盗聴器が仕掛けられていた。一体誰が、何故?そこへ現れたるは、防諜のエキスパート・防衛部調査班の朝香二尉。主人公の野上三曹がその補佐役として任命されることに。
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