2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
いちばん初めにあった海 加納 朋子 角川書店 1996-09 by G-Tools |
スペース 加納 朋子 東京創元社 2004-05-31 by G-Tools |
ななつのこ 加納 朋子 東京創元社 1999-08 by G-Tools |
スペース 加納 朋子 東京創元社 2004-05-31 by G-Tools |
クリスマス・イブを駆け抜けた大事件のあと、大晦日に再会した瀬尾さんと駒子。ふたりのキーワードは“謎”。『ななつのこ』『魔法飛行』に続く、待望久しい駒子シリーズ第三作。
いちばん初めにあった海 加納 朋子 角川書店 1996-09 by G-Tools |
「私、人殺しなの…」幼い頃の罪の記憶を抱えたふたりの女性は、日常の狭間に見え隠れする愛と生命の尊さを通じて再生してゆく。胸いっぱいひろがる、ぬくもりあふれたファンタスティック・ミステリー。『いちばん初めにあった海』読了。あぁ、久しぶりに良書を読んだなぁ、と実感した作品でした。表題作の「いちばん初めにあった海」は淡々とした中にもそこに見え隠れする、得体の知れないものの正体をつかもうと先へ先へと進みたがる自分と、ふうわりふわりとゆったりなびいていたいと感じる自分とが存在していました。その相反する感情がもどかしくて、でも切なくて、感情のコントロールがきかなくなってしまっていました。ラストはホロリ。もう一編の「化石の樹」。これは初めはもう退屈で退屈で、一体これがどうなっていくのか、その変化が見出せずにいました。が!それでも耐えて読み進んでいくうちにどんどんと引き寄せられて夢中になっている自分がいました。優しい文体に潜む残酷さ、痛み、切なさ、そういう異質なものが妙に相まって共鳴しているようでした。読み進むうちにするすると気持ちよく解かれてゆきます。装丁も美しい、心安らぐ作品です。 (日記より抜粋)
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