2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
時計を忘れて森へいこう 光原 百合 東京創元社 1998-04 by G-Tools |
最後の願い 光原 百合 光文社 2005-02-23 by G-Tools |
十八の夏 光原 百合 双葉社 2002-08 by G-Tools |
最後の願い 光原 百合 光文社 2005-02-23 by G-Tools |
新しく劇団を作ろうとしている度会恭平。納得するメンバーを集めるため、日々人材を探し回る。その過程で出遭う謎。日常に潜む謎の奥にある人間ドラマを、優しい眼で描く青春ミステリー。光原さんの作品はいつも小さな棘が刺さったかのようなチクンとした痛みを感じる。それは登場人物それぞれが抱える小さなわだかまり。それが読み終えた後、その痛みをじんわり癒してくれるかのような優しさに包まれている自分に気がつく。同時に彼らもその痛みから少しでも開放されたのかな、とホッと安堵する。
十八の夏 光原 百合 双葉社 2002-08 by G-Tools |
ある日の川べりでの出会いから信也と紅美子の不思議な交流が始まる…。第55回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作ほか全4作のミステリー。寡作家の著者が満を持して送り出す癒しの物語。『十八の夏』読了。一つ一つの作品はそれぞれに何かを架している人物が登場して重たくはあるんだけど、読了後は清々しさを感じました。最も動かされたのは「ささやかな奇跡」。幸せな疎外感…実感しているところであります。全体的に静かさが漂っているものの、それぞれの作品にひっそり隠されているものにハッとさせられた時の感覚はやはりミステリィなんだな、ということを思い出させてくれます。
時計を忘れて森へいこう 光原 百合 東京創元社 1998-04 by G-Tools |
時計を捜して森をさまよう若杉の前に現れた、穏やかで柔らかい声の主。瞳に温かい光を宿すそのひとは、手触りの粗い「事実」という糸から、美しい「真実」を織りあげる名人だった―。心やさしいミステリ連作集。「だれもみなきらめく星空の下でくらしてる」なんて優しい文体でしょうか。それを織りなす土台がまた爽やか。
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