2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
アスペルガー症候群の子供たちを集めた施設から、1人の少女が消えた。残されたぼく、ザッカリ・カハネの元に届いた文書に記されていた恐るべき真実とは? ほかに、「21世紀本格」の嚆矢「ヘルター・スケルター」を収録。
飛鳥のガラスの靴 島田 荘司 カッパ・ノベルス 1995-02 by G-Tools |
映画俳優の大和田剛太の自宅に、差出人不明の郵便小包が届いた。なかから、塩漬けにされた剛太の右手首が…。剛太自身は行方不明のまま、事件は迷宮入りの様相を呈した。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、この管轄違いの事件に興味を抱く。彼は主任と衝突しながらも、敢然とこの難事件に挑むが…。『飛鳥のガラスの靴』読了。今回もハラハラしました。吉敷の刑事人生もかかっていたこの事件、伝説色が強くなかなかいい感じでした。最初はもたついて飽きてしまっていましたが、結局この前半が大事だったわけですね。後半はスルスルといけました。やはり約十年前の作品に時代めいたものを感じます。これが最新版作品になるとどう変化していくのか、それが楽しみでもあります。 (日記より抜粋)
毒を売る女 島田 荘司 光文社 1991-11 by G-Tools |
夫に性病をうつされ、それが不治の病いと知ったとき、若妻は狂った。大道寺靖子は、秘密を打ち明けていた友人とその家族に対して、次々と鬼気迫る接触をはじめ…(毒を売る女)。"糸ノコとジグザグ"という風変わりな名のカフェ・バー。だが、店名の由来には、戦慄すべき秘密が…(糸ノコとジグザグ)。『毒を売る女』読了。数年前に有名な「糸ノコとジグザグ」は読んでいましたが、他はお休み中。それを今回「糸ノコ」再読と共に読了。読み応え充分過ぎる内容で大満足。幻想的な雰囲気が多く好みです。「土の殺意」はちょっと嬉しい登場人物だったし。「数字のある風景」もグルグル感。「毒を売る女」は怖くてゾクゾク。日常生活に襲う怖さ。そして何と言っても「糸ノコとジグザグ」。これは傑作ですね。最高でした。 (日記より抜粋)
ら抜き言葉殺人事件 島田 荘司 光文社 1994-02 by G-Tools |
ピアノと日本語を教えている笹森恭子が、自宅のベランダで首吊り自殺をした。部屋には、ある作家に誤りを指摘した手紙に対する返信が残されていた。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、現場に不審を抱き、殺人説を唱える。そんな時、またもや自殺者が。しかも、恭子に来ていたのと同じ作家からの葉書が…。『ら抜き言葉殺人事件』読了。 『奇想、天を動かす』の後に読むとえらく地味に感じますが、いつもと違った趣向でなかなか楽しめました。これは島田氏が登場人物の姿を借りて言わせているのか、それともこういう考え方もあるよ、ということなのかそんな風に探りながら読んでいました。派手なトリックがあるわけでないのだけど、チクチクとどこかで痛みを感じる作品でありました。 (日記より抜粋)
奇想、天を動かす 島田 荘司 光文社文庫 1993-03 by G-Tools |
浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何かがある。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた。
幽体離脱殺人事件 島田 荘司 光文社文庫 1992-07 by G-Tools |
警視庁捜査一課・吉敷竹史の許に、一枚の異様な現場写真が届いた。それは、三重県の観光名所・二見浦の夫婦岩で、二つの岩を結ぶ注連縄に、首吊り状態でぶら下がった中年男の死体が写っていた。しかも、死体の所持品の中から、吉敷が数日前、酒場で知り合った京都在住の小瀬川杜夫の名刺が…。
夜は千の鈴を鳴らす 島田 荘司 光文社文庫 1992-01 by G-Tools |
JR博多駅に到着した寝台特急〈あさかぜ1号〉の二人用個室から、女性の死体が発見された。彼女は鬼島総業の女社長・鬼島政子で、検死の結果、死因は心不全と判明。だが、前夜、政子が半狂乱になり口走った「列車を停めて、人が死ぬ!ナチが見える」という意味不明の言葉に、捜査一課の吉敷竹史は独自の捜査を開始する。
羽衣伝説の記憶 島田 荘司 光文社 1990-02 by G-Tools |
警視庁捜査1課の吉敷竹史は、ふと入った画廊で作者のない"羽衣伝説"と題された彫金を目にした。これは、別れた妻・通子の作品では?妻への思いをかきたてられた吉敷は、ホステス殺しの真犯人を追いつつ訪れた伝説の地で、意外にも妻の出生の秘密に行きあたる。名古屋〜福岡往復の飛行機の中でも読んでいた 『羽衣伝説の記憶』読了。飛行機の中では文庫本を読んでいましたが、帰宅してからは装丁が綺麗な南雲堂刊行のハードカバーで読みました。これはラブストーリーだったのですね。何とも切ない。実はこれにリンクしている夕鶴伝説のを読んだのがもう数年前のことだったので、肝心の通子の話を忘れてしまっていて再読する形になりました。トリック自体は奇抜だったので良く覚えているのですが、何で通子はこういう境遇になったんだっけ?の箇所がすっかり抜けていました。さてこの二人の行方はいかに?もう少し吉敷シリーズを追いかけようと思います。(日記より抜粋)
灰の迷宮 島田 荘司 光文社 1991-08 by G-Tools |
新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに轢ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯として逮捕した男の意外な告白から、急遽、鹿児島へ…。アッと驚く犯人像。鬼才が放つ新機軸の本格推理。『灰の迷宮』読了。吉敷シリーズは何年ぶりだろう…というくらい久し振り。本の背表紙見ていたら懐かしくなって手にとってそのまんま没頭しちゃいました。今回は鹿児島に飛ぶ吉敷ですが、複雑に絡んだ事件の謎を天啓によって解決。ある女性との出会いが吉敷を繊細にしています。これがまた切なかったりするのです。年代が大変古いからピンク電話とか登場。今ならば携帯電話だものなぁ。時代を感じました。これを機に積読の吉敷シリーズ一気に読もうか。 (日記より抜粋)
勇躍英国へ留学した夏目漱石は下宿先で夜毎、亡霊に悩まされ、シャーロック・ホームズに相談に行った。折しもそこに金持未亡人が訪れて言うには、永らく生き別れた弟と再会したのだが、彼は中国で恐しい呪いをかけられ一夜にしてミイラになってしまった、と。居合せた漱石もこの難事件解決に一役買うことになるのだが…。本格推理長編。出勤の往復だけで『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』読了。面白かった!最高です。さすがは島田荘司さんと絶賛したくなります。ふぅん、そうか、綺麗に終わったな、と大満足です。ホームズと夏目漱石との組み合わせ自体突拍子もないことなんですが、これがやけにマッチする。しかしホームズはイメージしやすいけど、漱石のほうはちょっと掴み所がないだけにスカッとした満足度ではなかったです。でも大好きな作品であることは確か。(日記より抜粋)
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