2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
仔羊たちの聖夜(イヴ) 西澤 保彦 角川文庫 2001-08 by G-Tools |
匠千暁、ボアン先輩、タカチ――キャンパス3人組が初めて顔を合わせた一年前、彼らの目の前にマンションの最上階から女性が飛び降りてきたことから、その事件は始まった。
彼女が死んだ夜 西澤 保彦 角川文庫 2000-05 by G-Tools |
箱入り娘のハコちゃんこと浜口美緒がやっと勝ち取ったアメリカ旅行。その出発の前夜、彼女の部屋に見知らぬ女性の死体が転がっていた。抱腹絶倒、新探偵ミステリー。匠千暁(タック)、辺見祐輔(ボアン)、高瀬千帆(タカチ)、羽迫由紀子(ウサコ)の4人を主人公にしたシリーズ。時系列的にいうと、この作品が第一の事件簿ということになります。門限6時という厳格な両親のもとで育った箱入り娘ハコちゃんこと浜口美緒。この厳格教育、箱入りという環境がこの作品の土台になります。いきなり最初で引きつけて、その後のんびりムード。いつ、いつになったら進展するの?と多少の苛立ちを感じさせるのもきっと著者の思うつぼなんでしょう。後半一気に加速して今までの苛立ちなんてどこへやら、もう喰われっぱなし。基本的にキャラ読みしないワタシですがこのシリーズだけはどうやら別みたいなんです。キャラがのびのびと描かれていてついつい感情移入してしまいます。これからこの4人がどう成長していくのかが非常に楽しみ。
解体諸因西澤 保彦講談社 1997-12by G-Tools |
六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。トリックのかぎりを尽くした九つのバラバラ殺人事件にニューヒーロー・匠千暁が挑む傑作短編集。西澤保彦氏デビュー作。タイトル通り、解体=バラバラ殺人の話を集めたもの。そのバラバラも実に様々な方法と、なされ方があります。短編ですから話もバラバラです。それぞれの設定時間も話によってバラバラ、登場する人物もバラバラで接点なし。バラバラなんだけど、バラバラゆえにこれは一気読みしましょう!ラストで「!」そうだったのかぁ!と納得。非常に面白かったです。西澤氏の文体はさりげない小さな要素があちこちに散りばめられて(ばらまかれて)いて、その小さな主張を見逃してしまいそうなくらい繊細な気がします。会話の合間に入る、登場人物の仕草、行動、周りの描写など鮮明に目の前に浮かんできます。だからより一層キャラが引き立つのでしょうね。そして読んでいるうちにグルグルさせられてしまう…。そのグルグルがピタッと止まるときの爽快感といったら。病みつきです。
七回死んだ男 西澤 保彦 講談社文庫 1998-10 by G-Tools |
同一人物が連続死!恐るべき殺人の環。殺されるたび甦り、また殺される。祖父を救おうと謎に挑む少年探偵。時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。(帯・あらすじより)主人公・大場久太郎はある体質を持っていた。ここで重要なこと、能力ではなく、体質であること。この体質がなければこの話はあり得ません。そしてその体質をここぞとばかり発揮する久太郎くんなのです。
⇒ ちづ (04/28)
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