ひなたでゆるり

読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ

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『仔羊たちの聖夜』西澤保彦

4043540027仔羊たちの聖夜(イヴ)
西澤 保彦
角川文庫
2001-08

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匠千暁、ボアン先輩、タカチ――キャンパス3人組が初めて顔を合わせた一年前、彼らの目の前にマンションの最上階から女性が飛び降りてきたことから、その事件は始まった。

『仔羊たちの聖夜』読了。中盤までは登場人物たちの魅力で少しずつ重さを増す内容も緩和されていたのですが、終盤に向かうにつれて胸苦しさが倍増。とどめが衝撃的過ぎて心臓発作になりそうなくらいでした。まさかこういうこととは…、ちょっと辛すぎ。西澤さんの作品はさりげなく問題提起されていますが、今回も奥は深いです。考えさせられました。これからどうなっていくのでしょう、このシリーズ。

読了日:2001年9月7日
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『彼女が死んだ夜』西澤保彦/角川文庫

4043540019彼女が死んだ夜
西澤 保彦
角川文庫
2000-05

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箱入り娘のハコちゃんこと浜口美緒がやっと勝ち取ったアメリカ旅行。その出発の前夜、彼女の部屋に見知らぬ女性の死体が転がっていた。抱腹絶倒、新探偵ミステリー。
匠千暁(タック)、辺見祐輔(ボアン)、高瀬千帆(タカチ)、羽迫由紀子(ウサコ)の4人を主人公にしたシリーズ。時系列的にいうと、この作品が第一の事件簿ということになります。門限6時という厳格な両親のもとで育った箱入り娘ハコちゃんこと浜口美緒。この厳格教育、箱入りという環境がこの作品の土台になります。いきなり最初で引きつけて、その後のんびりムード。いつ、いつになったら進展するの?と多少の苛立ちを感じさせるのもきっと著者の思うつぼなんでしょう。後半一気に加速して今までの苛立ちなんてどこへやら、もう喰われっぱなし。基本的にキャラ読みしないワタシですがこのシリーズだけはどうやら別みたいなんです。キャラがのびのびと描かれていてついつい感情移入してしまいます。これからこの4人がどう成長していくのかが非常に楽しみ。

読了日:2000年10月25日
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『解体諸因』西澤保彦/講談社文庫

4062636735解体諸因西澤 保彦講談社 1997-12by G-Tools

六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。トリックのかぎりを尽くした九つのバラバラ殺人事件にニューヒーロー・匠千暁が挑む傑作短編集。
西澤保彦氏デビュー作。タイトル通り、解体=バラバラ殺人の話を集めたもの。そのバラバラも実に様々な方法と、なされ方があります。短編ですから話もバラバラです。それぞれの設定時間も話によってバラバラ、登場する人物もバラバラで接点なし。バラバラなんだけど、バラバラゆえにこれは一気読みしましょう!ラストで「!」そうだったのかぁ!と納得。非常に面白かったです。西澤氏の文体はさりげない小さな要素があちこちに散りばめられて(ばらまかれて)いて、その小さな主張を見逃してしまいそうなくらい繊細な気がします。会話の合間に入る、登場人物の仕草、行動、周りの描写など鮮明に目の前に浮かんできます。だからより一層キャラが引き立つのでしょうね。そして読んでいるうちにグルグルさせられてしまう…。そのグルグルがピタッと止まるときの爽快感といったら。病みつきです。

読了日:2000年5月4日
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『七回死んだ男』西澤保彦/講談社文庫

4062638606七回死んだ男
西澤 保彦
講談社文庫
1998-10

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同一人物が連続死!恐るべき殺人の環。殺されるたび甦り、また殺される。祖父を救おうと謎に挑む少年探偵。時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。(帯・あらすじより)
主人公・大場久太郎はある体質を持っていた。ここで重要なこと、能力ではなく、体質であること。この体質がなければこの話はあり得ません。そしてその体質をここぞとばかり発揮する久太郎くんなのです。

ラストになるにつれて訳がわからなくなってしまって混乱。しかし、寒気はするわ(別に怖くありません)、興奮で心臓バクバクだわ、もう大変な状態。そして、西澤保彦氏って面白い!もちろん作品もそりゃぁもう面白いのですが、ワタシはこれを書かれた西澤氏に興味を持っております。発想というか、え?これを新本格で書いちゃうの?って最初は戸惑いました。で、読了後はうん、これもありだよ。むしろこれを書いた西澤氏に拍手を送りたい!に変わっていったのです。絶賛も絶賛、大絶賛!あとがきにご自分でこういう形態を卑下されておりましたが、全くそんなことはないと思うのです。ご本人のそういう書かれ方がむしろ意外なくらいでした。未読の方で興味持たれましたら、もうこれは読むべし!読むべし!読むべし!

読了日:2000年4月27日
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