2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
小兵衛が関わった二十六年前の敵討ちを機に、運命を分かった二人の男。「剣客商売」最終巻。とうとう、である。
シリーズ最終巻。
恩師ゆかりの侍・井関助太郎を匿った小兵衛に忍びよる刺客の群れ。老境を悟る小兵衛の剣は、いま極みに達した。シリーズ第十五弾。とうとう15巻。残すところあと1冊。それはもう寂しい思いをつのらせながら読んだのだが、寂しい、寂しい、と思いながらもこれがまぁ面白くて一気に読んだ。
波川周蔵の手並みに小兵衛は戦いた。大治郎襲撃の計画を知るや、波川との見えざる糸を感じ小兵衛の血はたぎる。第十四弾、特別長編。『剣客商売』は短編がほとんどで長編は少ないのだけど、始めこそその長編に少し慣れなくて「やっぱり剣客商売は短編がいいなぁ」なんて思ってもいたが、いやはやその伏線だったり謎が明かされるタイミングだったり愛すべきお馴染みの登場人物たちの活躍ぶりだったり、これはもう長編ならではであってこの14巻を読んでその思いを強くし、うむうむと偉そうに頷いてみたり。
大治郎の頭上を一条の矢が疾った。これも剣客商売の宿命か表題作他、格別の余韻を残す「夕紅大川橋」など、シリーズ第十三弾。『剣客商売』13巻はまた格別に良い話しが多かったなぁ、としみじみしているのだが、これまた何やら心を残してしまったようなすっきりしない心持ちがする。
無頼者一掃を最後の仕事と決めた不治の病の孤独な中年剣客。その助太刀に小兵衛の白刃が冴える表題作など全7編。シリーズ第十二弾。ああ、とうとう12巻。
相手の仕官がかかった試合に負けてやることを小兵衛に促され苦悩する大治郎。初孫・小太郎を迎えいよいよ冴えるシリーズ第十一弾。「剣客商売」もいよいよ11巻。ああ、じわじわと最終巻に近づいていくのが怖い。
わざわざ「名は秋山大治郎」と名乗って辻斬りを繰り返す頭巾の侍。窮地に陥った息子を救う小兵衛の冴え。シリーズ初の特別長編。『剣客商売』初の長編。
親の敵と間違えられた大治郎がその人物を探るうち、秋山父子と因縁浅からぬ男の醜い過去が浮かび上る表題作など、シリーズ第九弾。さくっと読めるはずが、どうにもこうにも風邪が一向に回復せず鼻水ズーズーの咳ゴボゴボで、こりゃ回復するどころかさらにひどくなっているんじゃないか?といった状態だった頃。年をとってくると体の不調が心のほうにまで影響を及ぼしてくるようで何とも悲観的になってしまう自分がいるのを認めざるを得なくて。そんなちっこい自分を情けなく思いながらここ最近を過ごしていたのだけど…まぁとろとろとここに書いても詮無いのだけど。
足軽という身分に比して強すぎる腕前を持ったがために、うとまれ、踏みにじられ、孤独においこまれた男。秋山小兵衛はその胸中を思いやり声をかけてやろうとするのだが、一足遅く、侍は狂暴な血の命ずるまま無益な殺生に走る…表題作「狂乱」。ほかに、冷酷な殺人鬼と、大治郎に受けた恩義を律儀に忘れない二つの顔をもつ男の不気味さを描く「仁三郎の顔」など、シリーズ第8弾。さて。
盲目の武士をやさしくいたわる托鉢僧―旅の途中で出会った、年老いた二人連れが何故か秋山大治郎の心に残った。江戸に帰った大治郎は、偶然試し斬りされかかった件の老僧を助け、二人が二十八年におよぶ仇討ちの敵同士であることを知る。人知をこえたその絆の不思議さを描く「隠れ蓑」。小兵衛が小金持ちの隠居と見られて盗賊に狙われる「徳どん、逃げろ」など、シリーズ第7弾。前作『新妻(6巻)』を読んだのが昨年暮れの話しで、それからしばらく遠ざかってしまって。
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