もうちょっと早く、選考日当夜にでも書きたかったのですけど、すくすく成長していた右下の親知らずがいよいよ活発になってきて痛くて痛くて集中出来ず、書きたくても書けなくて悶々としていて、今日はもう18日でこんなに日にち経ったらもう書かなくていいかな、と一度ならず二度三度思ったけど、やっぱり思いは残しておこうか、読んでくれる方がいたら読んでもらおうか、と思いましてちょっと痛みも落ち着いてきたので書くことにします。
以下、書きたかったこと(長いです)。
16日夜、川上未映子さん芥川賞受賞の速報を見て思わず「おおおーっ!」と叫んだ。
叫んだというほどでもないけど、呟いたってほど消極的でもなく、まぁその真ん中あたり。
昨年夏に読んだ『
わたくし率イン歯ー、または世界』で見事にその文体に惚れて以来気になる作家さんだったんですが、「乳と卵」は読んでなかったんで(というかどれもこれも未読だった)候補作になったと知ったときは「ほぉ〜」なんて軽い感想で、でも選考当日になったらやっぱりそわそわドキドキしちゃって、速報見たら心臓跳ね上がってドキドキが頂点に達して、てなんで私がこんなに緊張しているんだ?と一人突っ込んでみたりなんかして。
ああでも、気になる作家さんが受賞されてテレビでも沢山拝見出来るようになった、というのは嬉しいものです。
ということで、単純な私は早速「祝!独りで川上未映子祭り」を開催すべく『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』と『先端で、さすわさされるわそらええわ』2冊注文しましたです。アルバムも『イン歯』読んでいる頃、欲しい欲しい聴きたい聴きたいと鼻息荒くしていたのに結局延ばし延ばしにしていたんですが、こりゃ祭りだから買うわ!とか思っていたら同じ考えの方多しで入手困難。あらら。
そして。
その芥川賞受賞速報の後、まだかまだかとまたそわそわドキドキしていた直木賞のほう。
桜庭一樹さん受賞!の速報見てさらにさらに声を大きくして「お、おおおーっ!」とこっちは叫ぶと呟くのどっちかというと叫ぶ寄りな声量で、いえ、叫んでおりましたね、確実に叫んでおりました、まぁ嬉しい悲鳴をあげておりました。
直木賞候補作の中では桜庭さんの『
私の男』と古処誠二さんの『敵影』を読んでいただけでしたので(『敵影』の感想は後ほど)、これはもうどちらも大好きな作家さんですし、是非とも!と多少興奮しながら速報を待っていたんですが、いやはや嬉しいニュースに私一人大盛り上がっていたのでした(笑)
…でも。古処さんの作品もとても素晴らしくて期待していたのです。その辺の気持ちの落ち込みがあったので、正直嬉しい反面残念だったというなんとも複雑な思いではありました。
複雑な思いと言えば桜庭さんの受賞は本当に嬉しいのだけど、でも戸惑いがあるのも正直な感想で。桜庭さんの作風が少しずつ変わっていってしまうのかな、なんて。今まで意識していた読者層というのがこの受賞で確実に変わっていくはずですし、いろんな読者に向けて発信していかなければならないとなると、どうなっていくのかな、なんて。
杞憂かしら?…なんてぐるぐる考えてしまうのでありました。
会見場での川上さんと桜庭さんの晴れやかな(桜庭さんは少し戸惑いも見せていましたが)姿を拝見してこちらも嬉しさがこみ上げていました。
とりあえず早く「乳と卵」読みたい。いつかしら?いつかしら?ドキドキ。
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