ひなたでゆるり

読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | - | 

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』杉基イクラ

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上 (1) 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 下 (2)
少女は世界と戦うために、甘い弾丸を撃ち続ける。
現実主義の女子中学生・なぎさと、自分を人魚だと言い張る不思議な転校生・藻屑。2人の少女の出会いが、甘く切ない思春期の痛みを呼び寄せる。
桜庭一樹さん『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』のコミック化。
実は原作より先にこちらを読んでました。

原作から読むのが基本、という私にしては珍しい順番なんですが何故か手にとって夢中になって読み始めていました。
結果としてコミックから読んで良かったのかもしれません。原作にあるオチがコミックでは冒頭に出てこないため、よりスリリングに読めたからです。
藻屑の意味不明な発言と行動、藻屑の父親・海野雅愛の明らかに怪しげな雰囲気と態度。それらが暗示として藻屑の未来を脅かします。読み手はもしかしたら、いや違うかも、でももしかしたら、と繰り返し繰り返し問い続けそうして出る答えに愕然となります。
原作では想像するしかない描写がコミックでは容赦なく目に飛び込んできて、痛さもグロさも暗黒さも際立ってます。

そして原作よりも痛烈に突き刺さった藻屑の言葉。
「好きって絶望だよね」。
そこに藻屑がいて、藻屑が放つ言葉。リアルに響いてきて彼女の行く末をさらに不安なものにします。彼女の未来がコミックでは最後の最後まで描かれないため、ミステリ度はかなり高かったです。
そしてコミックならではのシーンが花名島と藻屑の場面。花名島が藻屑の痣を確かめるところ。これはもう言葉がありません。エロチックさが逆に切なく悲しいです。
なぎさの兄も美少年に描かれていてずいぶんと印象が変わりました。

原作に忠実で、絵も綺麗で読者を裏切らない。素晴らしい作品です。

関連記事:砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』桜庭一樹
かりさ | ジャンル別(コミック) | comments(2) | trackbacks(0) | 

『GENTE』『GENTE2』オノ・ナツメ

GENTE  1 (Fx COMICS) GENTE2 (Fx COMICS)

美味しい料理と素敵な紳士が待つリストランテ「ガゼッタ・デッロルソ」。
従業員の面々と彼らそれぞれの織り成すストーリーがとても素敵で魅力的。
「リストランテ・パラディーゾ」の外伝シリーズです。
「GENTE」がメインかと思っていましたので、外伝と知って意外に。
でも、読み始めれば納得でした。

勝手に「リストランテ・パラディーゾ」の続編かと思っていまして、ニコレッタとクラウディオのその後なんかが読めるのかな〜と楽しみに読み始めたのですが、あら?なんか違和感。「ガゼッタ・デッロルソ」が誕生するお話しから時代は遡っていたのでした。
老眼鏡紳士たちが採用される逸話だったり、彼らそれぞれに視点をあて、掘り下げることで作品によりいっそうの魅力を増しています。
本作「リストランテ・パラディーゾ」では脇役だったルチアーノ、ヴィート、テオ、フリオそれぞれの日常が読めて嬉しい。その日常の中でも苦悩や葛藤だったりが垣間見えてぐっと身近に感じられました。

一番好きなのは2巻のテオとヴァンナの話し。この2人が次第に歩み寄り、友情に変わり、きっと愛に変わる。その過程がとても大人でとても素敵。再会する場面がすごく好き。
若きクラウディオとフリオの話だったり、オルガとガブリエッラの女の友情だったり、さり気ないのだけど印象的な場面がそこここにあって、そこから生じるじんわりな温かさにいつまでも触れていたくて何度も何度もなぞってしまう。

2巻のラストで本作に繋がって、いよいよ次からは現在の彼らが読めるのでしょう。
また楽しみなコミックが出来て嬉しい悲鳴を上げているところです。
かりさ | ジャンル別(コミック) | comments(2) | trackbacks(0) | 

『リストランテ・パラディーゾ』オノ・ナツメ

リストランテ・パラディーゾ
リストランテ・パラディーゾ
オノ・ナツメ

オノ・ナツメさんの作品に興味がありながらも表紙イラストでちょこっと苦手意識を抱いていました。その独特なタッチがものすごく魅力的なのだけど、反対に自分を突っぱねたらどうしよう、と不安もありました。
そんな瑣末な。
今の私だったら笑い飛ばすんですが。

先日たまたまこのシリーズが3冊揃って置かれていたのでこれはいい機会だわ!と買ってきました。そうしていそいそと読み始めました。
素晴らしかったです!こんなに大人で上質な作品を読めて幸せ〜と大満足でした。
ここに登場する老紳士たちの色気にすっかりはまってしまいました。

台詞は少ないのですけど、その言葉ひとつひとつが花咲くように作品に彩りをつけていきます。オノさんの作品はスタイリッシュで映画を観ているような感覚でした。
最初はやっぱりニコレッタの視点で読んでいたためかクラウディオの素敵さと可愛らしさにめろめろだったんですが、ソムリエのジジの秘めた思いにきゅんとなったり、ルチアーノの何気ない優しさだったりに魅力を感じていました。
番外編「休日の昼食」でのルチアーノがとてもとても素敵!
ああ、でもジジの思いを知ってしまったら彼が愛おしくてたまらなくなりました。頬張ってむしゃむしゃ食べるお顔も可愛くて。あら、すっかりおじさま方に魅せられてしまったようです(でも基本おじさま好みではないので萌えてはおりませぬ)。
ニコレッタもとっても愛らしくて、恋に悩む姿に応援しながら読んでました。

読み終えてとても気持ちがほんわかと温かくなる作品でした。
かりさ | ジャンル別(コミック) | comments(0) | trackbacks(0) | 

「大奥」よしながふみ

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301)) 大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302)) 大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)

えーっと、これを書いたのは1月23日のことで(記事保存日がそうなってた)、この時はものすごくテンション高めに興奮気味に書いていたようで、少し経ってから思い出して読み返したら何だかちょっと恥ずかしくて、こんなんお蔵入りだわっ!とそのまんま放っておいたのだけど(でも削除出来ないところが小心者)でも時間かけて書いたのだし、その時間が報われないのも何だかね、と思い直してアップすることにしました。
…と実はそんな記事が過去の過去のほう〜にゴロゴロしているんですけどね。それらは本当に恥ずかしいので一人でこっそり自虐的に読み返す、ということをしています。一体何の行為なのだ、それは。と一人突っ込み。

以下、1/23に書いたもの。
---------------------------------------------------------------
ずーっとずーっと気になりつつもちょっと読む機会を逃していたよしながさんの「大奥」。
いや、すごく気になるんだけど、男と女逆転大奥というのは聞いていて、ていうことは将軍が男で大奥も男で、てことはアレですか?きっとアレですね?BLってやつですね??
なんて、勝手に想像していまして。
想像というか妄想ですね、正しくは。勝手に妄想して、勝手にこそばゆくなっていたというアホさ加減丸出しにしていますけど、とにかく勝手にいろいろと思い込んでいたのですが、それはもう大きな勘違いであったわけです。それは実際に読んでから知ったのですけど。

とにかく気になっているのならば読めばよろしいではないか、だったらもうすぐ3巻が刊行されるんだからその時一気に3巻まとめて買えばいいんではないか、とっても良いタイミングなんではないか、と年末に買いいそいそと読みましたです。
…えっと、想像していた世界とは全く異なっておりました。早とちりもいいとこです。妄想が過ぎます。ここにあるのはそんな私の想像なんぞ足元にも及ばない、とてつもなく壮大な世界があったのでした。こちらの先入観を根底から覆すもの。そしてそれは確かに「大奥」なのでした。

男女逆転大奥、という発想からしてすごいのですけど、その逆転に至った理由というものがこれまたすごい。しっかりと土台の設定がなされていて、だから全く不自然さを感じることなくスルリとこの「大奥」の世界に入り込めます。男大奥、と聞くと女の私はそれだけでもうドキドキしてしますわ。
このドキドキは早い段階で別のドキドキに変わってしまうんですが。壮大な世界観にこの先の展開は?とその急く気持ちが鼓動を速くします。
2巻からの家光と有功との関係が切なくてきゅっとなってしまう。

ああ!早くこの先を!!知りたかったらリアルタイムに追いかけるしかないのかしら。どうしようかしら。などと迷う今日この頃。
かりさ | ジャンル別(コミック) | comments(2) | trackbacks(1) | 

『ひかりのまち』浅野いにお

4091572138
ひかりのまち
浅野いにお/小学館

新興住宅地「ひかりのまち」とその周辺を舞台にしたオムニバスコミック。地道にひたむきに生きる人間をリアルに描く。リアルすぎて普段は目を背けがちな人間の根底にあるものをこうもさらけ出して描いていること、容赦なく突きつけられること、それはあまりにも息苦しく胸を衝く。
何だろうこの感情は。突き上げてくる何かを私はどうして良いのか分からず途方に暮れるばかりなのだ。それが一向に形を成さず何故留まり続けているのかも分からず、ずっと持て余すしかないのだ。そうしてその得体の知れない何かを理解するためにまた私は『ひかりのまち』を手に取り、ページを繰る。ふと顔を上げて窓から入り込む夜気をぼぅと感じ、ため息をつく。自分の存在意義さえ疑問にしてしまうではないか。こうもずっしりと重たく圧し掛かってくるものを、しかし私は抗わずにただただ受け止める。

桃子の物語が切ない。散々悪者に描かれていた人物の別の顔がここでは描かれている。3人の生活が妙にしっくりと描かれ、このままこうして暮らしていくのもアリなのかな、と思い始めた頃突然の出来事…。ずるい、と思う。一人だけ抱えてカッコつけて。そのなれの果てがそれか。この物語を思う度どうしようもない虚無感が襲ってきて息苦しくなる。桃子のことを思うと感情が激しく揺さぶられる。彼らの彼女への愛の深さが想像以上だったことを思うとき切なさがこの胸を支配し解放してくれない。桃子にはどうか幸せになって欲しい。彼女がちゃんと希望ある明日へ向かって歩いていけるよう大事に愛しんで欲しい。その愛らしい顔に笑顔がいつか浮かぶよう。そう願いながら傍らに眠る桃子に似た我が娘の髪を撫でる。そうしてその顔に桃子を重ね、また衝き上げてくるものを、それから彼女の頬に落ちるものを拭いもせず、桃子の幸せをただただ祈り続ける。


素敵でした!最高に素敵な作品でした。『虹ヶ原ホログラフ』『ソラニン』に次いで3作目に読みましたが、この『ひかりのまち』が今のところ一番好きです。何と言うのかなぁ、人間の生死について改めて考えさせられたというか、輪廻転生みたいなものなんかにも少し思いを馳せていました。とても深い内容です。浅野さんの描くものは妙にリアルで、リアルすぎて苦しくなってしまうのですが、今回はそれがさらに強くかなり感情を揺さぶられていました。特に感想に書いた桃子の登場する「HOME」は本当に切なくてやりきれなくてどうしようもなく、今でも感情を持っていかれたままで、読み終えた時からずっと立ち止まったままです。その桃子を見るためにまた『ひかりのまち』を開いて読み耽ってしまう。そしてまた深い深い夜気にも負けないくらいのため息をつく。その繰り返しです。虚無感に襲われた、とでもいいましょうか。これはもう抗わずこのまま呆けたようにいるしかないのかなぁ、と。桃子、桃子とそればかり書いていますが、桃子が2歳の娘に良く似ていて、あまりにも身近に似た存在がいることに余計気持ちが入りすぎたのかもしれません。たかがコミック、されどコミックなのです。
他の物語にも思うところはあって、それぞれ浅野さんの感性が放たれていて、ああもうこんな私がぐだぐだ書くのも無駄のような、興味を持たれたら是非読んでみてください!と言ったほうが早いような。全くもってもう私の文章なんて追いつきませんの。
浅野さんの描く世界は凄いです。こんなにも読み手の心を掴み離さないのですから。私はすっかり彼の紡ぐ世界に絡め取られてしまったようです。
かりさ | ジャンル別(コミック) | comments(0) | trackbacks(0) | 

『ソラニン』浅野いにお

ソラニン 1 (1) ソラニン 2 (2)
芽衣子さんと種田くん。付き合って6年め、同棲して1年。この国で芽が出たばかりのボクらは、いったいどんな花を咲かせるの…? 限りなく不透明なイマを生きる、僕らの青春狂奏曲!!

『虹ヶ原 ホログラフ』があまりにも凄く、未だにその時に生まれた感情を引きずっているのであるが、またこの感情よ再び!ということで『ソラニン』を読む。何と言うことか、『虹ヶ原 ホログラフ』とは全く異なる青春コミックではあったが、これまた完全に気持ちを持っていかれてしまった。2巻はただただもう泣きっぱなし。溢れてぼたぼた垂れる涙を拭うのも惜しく、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら読み続けた。ひたすら。まっしぐらに。ああ、そして読み終えたばかりの今は感情が高ぶりすぎて溢れ出る気持ちの整理がつかない。

種田くんや芽衣子の年齢からはずいぶん経ってしまったけれども、確実に同じ思いを幾度も重ね、自分の立ち位置を幾度も自問自答したこともあった。若いなりに考えたものだ。そうして選択してきた人生が果たして正解だったのか、それとも間違いだったのかなんてことは今はもう振り返ってみても詮無いこと。その時必死に悩み、考え、生きること。例えそれが平凡な毎日であろうとも、同じことの繰り返しに疑問を持とうとも、それを含めて全て自分の人生。その営みの中で起きる小さな出来事、人生の中でこれ以上はないくらいの不幸なことも全部。

種田くんの思い、夢、希望、それを受け継ぐ芽衣子の明日。それは誰よりも力強く眩しい。


ああ!良かった!浅野いにおさん、今回も感動させてもらいました。大泣きもしましたが(私は感情移入が激しいので泣きじゃくるくらい泣きましたが、たぶん普通はそんなに泣かないかも…)大笑いもさせてもらいました。種田くんと芽衣子の物語ではありますが、加藤やビリー、アイちゃん、そして大橋君。彼らそれぞれの魅力も絶大(特に加藤!めちゃくちゃいい!ビリーも素敵(笑))。芽衣子は彼らの優しさでくるんと包まれて、そして時間かけてちゃんとその足で歩み始めます。彼らの年齢にだんだん近づいている息子を持つ私にはこの若々しさがくすぐったくもありますが、同じ悩みや思いをやっぱりしてきてそれでも妥当な道を選んだ自分と夢を追いかけた友達と、その羨ましさと優越感のなんとも言えない奇妙な感情を抱えていた頃の自分をちと思い出していたりしました。今まさにその真っ只中にいる世代には確実に何かを投石する作品であることでしょう。

『虹ヶ原 ホログラフ』を先に読んだこともあって、『ソラニン』を読み始めた感想が「あれ?フツーじゃない、これ」(笑)それだけ世界観が全く違っていまして…。『虹ヶ原 ホログラフ』があまりにも胸をざわつかせるざらざらしたものだったので、この愛らしい作品に安堵しつつもそれはいにおさんの作品、見事に取り込まれてしまいました。

浅野いにお作品どちらかというと私は『虹ヶ原 ホログラフ』が好みですが、最初はやはり『ソラニン』から入ったほうがいいのかな、そう思います。
かりさ | ジャンル別(コミック) | comments(2) | trackbacks(0) | 

『虹ヶ原 ホログラフ』浅野いにお

4778320204
虹ヶ原 ホログラフ
浅野いにお/太田出版
「虹ヶ原」という土地を舞台に、小学校の同級生たちの過去と今が交差する―。子どもたちのうわさ、トンネルの中の怪物、家族の秘密、蝶の異常発生……あらゆる糸が絡み合い織り成す、新世紀黙示録。

こりゃぁなんというかすごいな!貪るように読みましたが、一読ではまったく理解出来ない難解さ。これちょっと入り組んでいて複雑すぎる。こりこりの頭をやわらかくしてから読まないと難しいです。てことで、何度も読み返して少しずつ理解してきたんですが…。読めば読むほど鬱々としたものが大きくなって、自分の中の黒い部分がずんずん大きくなって、その混沌とした闇に飲み込まれそうな落ち着かない感じ。SFなのかと思いながらミステリっぽい感じもあっていや〜これはスゴイ!生々しさにめげる部分もあるにはありますが、もっと超越したものがここにあります。絡み合った糸を解きほぐすのに苦労しますけど、それさえも面白い。

…とは、先日読み終えてすぐに書いた感想。
うわぁすごいの読んじゃったよ…としばらく呆然とした。ある意味ショックを受けた。何と言うか人間の持つ悪意というものがことごとく前面に押し出されていて息苦しい。とにかくこの胸につかえた鬱々としたものを吐き出したい。きっとそれは漆黒の闇と同じくらい黒いもの。私の中でヘドロとなっているどろどろしたもの。絶望という名の救いようのないもの。
トンネルの怪物、ブリキの缶箱、蝶の異常発生…あらゆるキーワードが散りばめられて混乱する。一読しただけでは恐らく全てを理解することは難しいであろう。必ず最初のページに戻ってまた読む。また読む。また読む。そうして何度も繰り返し触れてみることで見えてくるもの。固定観念を砕いてみて初めて見えたもの。

子供たちの姿は痛々しく胸が抉られる。その残酷なまでの行為はけれども決して物語の中だけの話しではない。悪意に満ちたその顔をご覧。なんと醜いことか。顔の皮一枚剥げば脆くもそれは露出する。笑顔の裏にあるその腹に巣食う黒いもの。その笑顔を取り払ったひたすらリアルな世界。それが「虹ヶ原ホログラフ」の世界。

ラストの謎が理解出来た時の衝撃は言葉に出来ない。そこからするりするりと絡まった糸が解されていく快感はもうそれは音にして綴ることなんて出来ないのだ。そんなこと、あまりにも陳腐すぎる。これはもう読んで理解した者にだけ与えられた感情。
救いようはない、だが幻であってもそこには光り輝く世界が確かに存在する。
かりさ | ジャンル別(コミック) | comments(4) | trackbacks(1) | 

DEATH NOTEと西尾維新

先日全12巻購入した「DEATH NOTE」、2日かけて読み終えました。ぜぃぜぃ。
ありきたりですが一言で言えば「最高に面白かった!!」。傑作ですね、これは。
1部と2部に分かれていて1部はハラハラドキドキしながらも余裕を持って楽しめたんですね。ところが2部に入るとさらに奥深くなり、難解になる。スラスラ読めない。結果、最終巻にいくまでに時間がかかってしまいました。
夜神月の思惑が見えてくるにつれて不気味になってくる…。このままどのような決着を迎えるのか…。最高潮の緊張の中ラストを迎えました。
そうですねぇ、きっとこのラストは肯定派もいれば、否定派もいるでしょうね。私は肯定派かな。こういう風に終わらせた事、最後のあの場面(これもまた謎で物議を醸しそうですね)も読み手それぞれが妄想し、各自それぞれがそれぞれの形で納得出来るようにしたんだな、と理解しています。

ここで詳しい感想を書くにはさらに再読が必要かも。本当にありきたりな言葉しか出てきませんし、私自身全てを理解した訳ではないのですよね。もう少し読み込んでみないとなぁ。とにかく先の展開が見えず(ラストは何となく思い描いていたけど、それも漠然としていましたしね。言い意味で裏切られたかな)、ハラハラしっぱなし。引き込まれずにはいられない吸引力のある原作と、緻密に描写されたイラストに惹きつけられた作品でした。
死神が本当に可愛くて、中には切ない思いをさせられた死神もいて、私はそちらのほうも注目していました。リュークやレムは特にお気に入りです。

小畑さんのイラストももちろん素晴らしいのですが、原作の大場つぐみさん、すごいです。新人さんらしいのですが覆面なんですよねぇ。どうも乙一じゃないかとか、清涼院流水じゃないかとか、囁かれているようですが…乙一さんではないと思うんだけどなぁ。清涼院さんは…「コズミック」でちょっと相性良くなかったので作風が分からないし。全く別の人物かもしれない。今度はどんなものを書かれるのかなぁ。また小畑さんとコンビ組まれるのかな、といろいろ考えてしまいます。
いえいえ、デスノートはまだ終わっていません。秋には映画後編の公開があり、アニメ化も決定、8月には西尾維新さんでノベライズ化(「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件」)されますし、まだまだ過熱化していくようです。
映画も是非見たいところですが、2歳児連れては無理なのでDVDを待つとして、ノベライズのほうはちょっと期待していようと思っています。

そして西尾さんは同時期に「×××HOLiC」のノベライズも出されるとか(「×××HOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」)。すごいわ。売れっ子だわ。けれども私は西尾さんの作品を読んだことがない。戯言シリーズを読みたいなーと思ったり、ユリイカ特集が欲しいなーと思うことはあってもいつも思うだけで終わっちゃっていたんですよねぇ。で、9月末に「戯言シリーズ 限定コンプリートBOX」が出るじゃないですか。もしかして全巻セットされている??なんて期待したのですけど、これってシリーズ9冊は入らないんですって!なんだよぅ。ぶぅ。
ま、価格見たらセットされていないってことすぐわかるんですけど(^-^;)
とりあえず昔のファウストを読み返してみようか。舞城さん目当てで買ったんで西尾さんのは読んでなかったし。vol.3以降買うのやめちゃったけど。
「DEATH NOTE」のノベライズは購入予定。忘れないうちに予約入れておかなきゃ。ちらほら予約締め切っているところがあるので、今のうち、ですな。

さてさて〜眠る前にまた「DEATH NOTE」読み返してみようかな。

関連記事
購入本(デスノートとか〜)(2006/7/14)
図書館本&購入コミック(2006/7/15)
かりさ | ジャンル別(コミック) | comments(10) | trackbacks(1) |