2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
恋愛に縁のない貧乏青年・磯野のアパートに学生時代の仲間が転がりこんできた。磯野の新しい職場は「鳩航空事業団」。そこでは鳩が恋文を運ぶ伝書鳩サービスを提供している。ある日、伝書鳩が「クラウジウス団」なる連中に拉致されてしまう。彼らの目的は「この世のあらゆる恋愛を妨害すること」。磯野は無事に鳩を相手に届けられるのか?かくして鳩を巡るナンセンスな闘いが幕を上げた。
御木元玲は著名なヴァイオリニストを母に持ち、声楽を志していたが、受かると思い込んでいた音大附属高校の受験に失敗、新設女子校の普通科に進む。挫折感から同級生との交わりを拒み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。しかし、校内合唱コンクールを機に、頑なだった玲の心に変化が生まれる――。あきらめ、孤独、嫉妬……見えない未来に惑う少女たちの願いが重なりあったときにあふれ出す希望の調べ。
成熟を夢見ながらも無差別殺人衝動に襲われていく内気な少女の極限の姿を描いた表題作。そして殺傷行為を恋愛感情とクロスさせる女子大生のラブ・ストーリー「ひかりのあしおと」。――圧倒的なエネルギーを湛えた二作品を収録する小説集。
昭和20年…アメリカ兵を刺し殺した凶器は忽然と消失した。昭和43年…ナイフは2300キロの時空を飛んで少女の胸を貫く。昭和62年…「彼」は同時に二ヶ所に出現した。平成19年…そして、最後に名探偵が登場する。いや〜素晴らしい!
ふたりの少女にしか見えない人くい鬼の存在。外界と遮断された別荘地で起きる連続死体消失事件。人くい鬼の仕業じゃないとしたら、犯人はいったい誰? 少女と人くい鬼の不思議な絆を描く、さわやかでマジカルなミステリー。
十三・十四・十五歳。きらめく季節は静かに訪れ、ふいに終わる。シューマン、バッハ、サティ、三つのピアノ曲のやさしい調べにのせて、多感な少年と少女の二度と戻らない「あのころ」に語りかける珠玉の短編集。ブルーの表紙がとても綺麗。このブルー色と同じように清々しく爽やかな印象。ガラスを通して見たようなキラキラした輝きがここには存在していました。
職員の目を盗んで閉館後の図書館に居残ろうとする少年たちが次々現われた。いったい何を狙っているのか? 新米司書・文子と先輩の能勢がめぐり合う、本の旅人たちの悲喜交々の物語。
そのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持はあったが、“僕”の心はもう誰にも止められない―。第6回「小説すばる」新人賞受賞作品。みずみずしい感性で描かれた純愛小説として選考委員も絶賛した大型新人のデビュー作。
天国をご存じですか?そこには、本屋さんも喫茶店も、小さな公園もあります。もちろん、恋だって。この世からアルバイトで雇われたさとしは、緑色の目をしたユイを好きになります。でもユイには人に言えない秘密が…。はたして、ふたりの恋のゆくえは?悲しいことも、死にたいほどに辛いことも楽しくなるラブ・ストーリー。ファンタジックでなかなか素敵な作品でした。絶対こうなるだろう、という期待をある意味違う角度で裏切られました。この辺大人になってしまったということを痛感。詰めが甘い、と言ったらそれまでです。「泣けます」の他人の感想文に過大な期待をしてしまったのも悔やまれます。でも忘れかけていた無垢な部分が自分の心に染み出してきてそのうっすらとした色や形にハッとさせられる…そんな感覚。冒頭の文章がどうリンクされていくのか。それに気が付いたときの自分の反応もなかなかに味わい深いものでした。気になる人は是非手にとってみてください。単行本でも小さなサイズだし、挿絵もほんわかしているので、読んでいてホッとします。この話の続編として2作目・『うつしいろのゆめ―天国の本屋2』、 3作目・『恋火』(2002.9.12刊行)が出ています。どうやらそれぞれ違う物語のようです。舞台は一緒なのでしょうか。気が向いたら手にとってみようかと思っています。 (2002.9.9)
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