ひなたでゆるり

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『インディゴの夜 チョコレートビースト』加藤実秋

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インディゴの夜 チョコレートビースト
加藤実秋/東京創元社
深く蒼い夜の似合う街・渋谷。近頃女の子たちの話題を集めているのは、一風変わったホストクラブ“club indigo”。スタイリッシュで魅力的なホストが揃うこの店には、今日も厄介な事件が持ち込まれる―。連続ホスト襲撃事件、失踪した編集者、飲食店強盗、ホストコンテストを巡る陰謀…ストリートで起こるさまざまな事件に、indigoのホスト探偵団が挑む!『インディゴの夜』でおなじみの個性豊かなホストたちが、夜の街を軽やかに駆けめぐる新世代探偵小説。

意外にも(失礼)かなり楽しめ、感動までさせてくれた『インディゴの夜』の続編。今回も連作短編集であり大変読みやすい。
「返報者」「マイノリティ/マジョリティ」「チョコレートビースト」「真夜中のダーリン」の4編。「真夜中のダーリン」にはついつい泣けてしまった。

前作からおなじみの面々が今回も不可思議な事件を追う。今回はますますミステリ色を強くし、前作よりも確実に面白さは増している。ホストクラブに行ったことも、ホストと実際に話したことのない私にも(ホストを見た事はある。新宿歌舞伎町にいっぱいいるものー)受け入れることが出来るのは、ホストクラブ「club indigo」のオーナーである高原晶の存在があるからだろう。若いホストたちを晶が突っ込むところなぞ同感出来て小気味良い。そのくせ若いやつらのことは首を傾げても可愛さは人一倍感じているのだよなぁ。それが自分の店の子ならなおさら。彼らはとても素直で可愛いのだ。事件が起きたときも一致団結して奔走する。何とも頼もしいではないか。

さて、今回最も感動させてくれたのが「真夜中のダーリン」。吉田吉男(ふざけている名前だが、もちろん源氏名である)という若いホストが主人公。彼が抱えている爆弾にまつわる話し、そして今の彼、これからの彼。吉男くんの粋な計らいにぐっときてぼろぼろ涙流してしまった三十路の女ここに一人(笑)あ、だけど晶の十八番だという曲は知らないのだよねぇ。晶さんは私よりも年上だろうか(あれ?晶は30代後半?40代だったか?うろ覚えだ)。
吉男くんどうなっただろうか。それが気になるので是非また続編を!気になるといえば、前作で謎の人物だった憂夜さん。今作ではその過去が明かされるのか!と期待していたのにぃ〜さらにさらに謎は深まってしまったではないか。これはもう憂夜さんの過去が分かるまで追いかけますよ!なので続編切望(笑)。続編を望みつつもそろそろ加藤さんの別の作品を読んでみたいな、と思ってみたりもする。

読了日:2006年7月28日
かりさ | 著者別か行(加藤実秋) | comments(10) | trackbacks(5) | 

『インディゴの夜』加藤実秋

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インディゴの夜
加藤実秋/東京創元社
常連客の死、少女誘拐、女子高生恐喝…。次々起きる難題を処理するため、ホストクラブ「club indigo」のオーナー・晶とメンバーたちが渋谷の街を奔走する。爽快でクールな探偵物語。
期待していなかった作品が実はかなり面白かった!という意味で大絶賛しちゃいます。
第10回創元推理短編賞受賞作の「インディゴの夜」他3編収録の連作短編集。
「インディゴの夜」「原色の娘」「センター街NPボーイズ」「夜を駆る者」4編。始めの2編は特に素晴らしく、2編とも読後は目頭を熱くしていました。

図書館で「もう1冊借りられるなぁ、どれにしようかな。あ、これでいいや。」という程度で借りてきて、もうすぐ返却日になるから急いで読まなきゃという感覚で読み始めたものだから、予想に反した見事な出来映えに大きな感動を受けていました。
舞台は渋谷や新宿歌舞伎町のホストクラブ。ゴーストライターである高原晶の裏の顔(?)は渋谷のホストクラブ「club indigo」の共同オーナー。ここで起きる事件自体が陰湿で救いようのないものばかりなのですが、何故か明るく爽やかな読後感なんですよねぇ。なかなか馴染みのない夜の街を堪能出来るわくわくと、知らない世界を体感できるドキドキ、そして晶を取り巻くindigoホストの面々、塩谷、憂夜、なぎさママ、刑事の豆柴などが魅力的に描かれていることでさらに気持ちを高めてくれる。ミステリーとして楽しむというよりもエンターテイメント性の高さで面白い印象。さらにシリーズ化して欲しい作品です。
うーん、たぶんまだ謎な部分もあるし(indigoの美形マネージャー・憂夜がどんな過去を背負っているのか気になるものー)続きはあるだろうなぁ、と勝手に想像しています。

どうやら石田衣良氏の『池袋ウエストゲートパーク』に雰囲気が似ているらしい。実は『池袋ウエストゲートパーク』未だ未読なのですが、似ているのなら楽しめるかなぁ、なんて思い始めています。

読了日:2005年7月9日
かりさ | 著者別か行(加藤実秋) | comments(9) | trackbacks(4) |