2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
永遠子は夢をみる。貴子は夢をみない。葉山の高台にある別荘で、幼い日をともに過ごした貴子と永遠子。ある夏、突然断ち切られたふたりの親密な時間が、25年後、別荘の解体を前にして、ふたたび流れはじめる―。第144回芥川賞受賞。
闇夜の川で「よからぬもの」を運ぶ舟頭。雨あがりを家路につく会社員。波止場にたちつくし船を待つ女。――定まらずに揺れつづける生のかたちを、揺らぎのままに描きだす、鮮烈なデビュー作。
闇に目が馴れる頃、雲間からとろとろとした月も映じ、木立、古木立、
落葉樹があわあわともみじしてそのぴんと張った一葉一葉があからむ。
だがあと一刷毛たりない。
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