ようこそ、自殺用品専門店へ ジャン・トゥーレ著/浜辺貴絵 訳/武田ランダムハウスジャパン
老舗の「自殺用品専門店」に大問題発生!
店を営む超ネガティブ一家に、無邪気な明るい赤ちゃんが生まれ、店は経営危機に!?
奇妙なタイトルにどこか可愛い表紙、とことんネガティブな(家族の名前が自殺した有名人たち)テュヴァッシュ一家のブラックユーモアな物語。
死を漂わせながら彼らは絶対に死ねない運命だったり、未来も希望もなくただ淡々と生き、自殺志願者に確実に成功する品々を売る日々。
そんな一家に誕生した末っ子アラン。
底抜けに明るくその可愛らしさに触れてゆくうちに家族たちに少しずつ変化が。
これから一家で新たな一歩を踏み出そうとしていたのに‥。
思いも寄らない結末に衝撃を受け、読み終えてなおアランが生まれた意味をぐるぐる考え続けている。
まさかこんなに重たい余韻を突きつけられるとは。
アランの達観したような行動にさらに衝撃度が増してぐんぐん落ちていくような読後感。
もっとおどろおどろしいものを想像していたので憎めない一家のキャラクターに微笑ましささえ感じました。
来年春フランスでアニメ映画化(
予告編:You Tube)されるということで楽しみ。
予告見ましたがなかなか好みの世界観で是非とも観てみたいです。
読了日:2011年10月24日
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