ひなたでゆるり

読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | - | 
<< 恩田陸作品BEST3 | 『古道具 中野商店』川上弘美 >>

『生まれる森』島本理生

4062122065
生まれる森
島本理生/講談社
初めて知った恋の深い痛みと、ゆるやかな新生を描く20歳の恋愛小説。
これほど胸をしめつけられながら読んだ本はなかっただろうと思う。それも終始。主人公の想いがどのページにも沁みついていてその静かながら激しく熱いものが読み手にもじんわり伝わってくる。不確定さ不安定さが常にまとわりついて苦しかった。
恋愛ってその形によっては苦しみも違ってくるんだなぁ。でもその苦しみはやがてゆるゆると開放に導かれ、それを踏み台に新しく生まれ変わる。今度こそ幸せになって欲しい。そう応援したくなる。

初めて島本さんの文章に触れましたが、読んでいてものすごく自分の肌に合うことを実感。いつまでも触れていたいと感じるくらい心地良かった。感性ある人というのは同じものを見ても切り取る部分が違うのだろう。ハッとさせられる描写が散りばめられていてそれを発見する度、新鮮な空気がすぅーっと吹き寄せてくるような感覚を覚えながら読んでいました。
是非他の作品にも触れてみたいと思います。

読了日:2005年6月17日
かりさ | 著者別さ行(島本理生) | comments(4) | trackbacks(7) | 

スポンサーサイト

スポンサードリンク | - | - | - | 

COMMENTS

Posted by tamayuraxx  at 2005/11/03 9:05 PM
はじめまして。tamayuraxxと申します。
TBさせていただきました。
文体は静かなのに、主人公の苦しみ・痛みが
ひしひしと伝わってくる1作でした。
島本さんの文章は、優しくそっと触れてくるような
魅力があるようです。
Posted by リサ  at 2005/11/04 10:03 AM
★tamayuraxxさんへ
はじめまして!こんにちは♪
コメントとTBありがとうございました。
そう、文体は静かなのですが、内側から伝わってくるものが
大きく、揺さぶられる何かが存在するのですよね。
島本さんはまだ1作しか読んでいませんが、
他にも評価の高いものもあるようですし、是非読んでみたいと
思っています(*^-^*)

是非また遊びにいらして下さいね。
Posted by 苗坊  at 2006/09/17 2:01 PM
こんにちは。
私も島本さんの作品は、合うなぁと思います^^
文章が綺麗だし、読んでいてとまりません。
読んだ後も読んでよかったって思いますし^^
私はこの作品「ナラタージュ」よりも好きなんですよね。
それは、キクちゃん家族が素敵だったからかもしれません^^
Posted by リサ  at 2006/09/17 5:12 PM
★苗坊さんへ
こんにちは!
島本さんの文章がとても好きです。
何と言うか理屈でなく合うんですよねぇ。
苗坊さんも一緒ですね(*^-^*)
と言いながら島本作品は2作しか読んでなくて。
あの『ナラタージュ』も未読なんですー。
図書館でも未だに予約が多いし、実は昨日買ってしまおうかと
真剣に悩みました(笑)結局見送っちゃいましたけど。

キクちゃん家族、素敵でしたね。本当にあの家族に救われて
これからもきっと支えになってくれるはず。
そう切に願います。

COMMENT FORM




 

 

TRACKBACK

書庫  〜30代、女の本棚〜  at 2005/07/01 12:29 PM
??/
 女子大生の失恋の傷の深さと、再生への道を描く。 自虐的で繊細で危うい主人公の心と、彼女を取り巻く人々の姿が心にスッと入ってくる不思議な作品。 主人公・野田は大学生だ。 通っていた予備校の先生・サイトウに心惹かれ、サイトウと少しずつ親しくな
書庫  〜30代、女の本棚〜  at 2005/08/15 1:41 PM
生まれる森 / 島本理生
?女子大生の失恋の傷の深さと、再生への道を描く。 自虐的で繊細で危うい主人公の心と、彼女を取り巻く人々の姿が心にスッと入ってくる不思議な作品。 主人公・野田は大学生だ。 通っていた予備校の先生・サイトウに心惹かれ、サイトウと少しずつ親しくなっていく
IN MY BOOK by ゆうき  at 2005/09/19 3:12 AM
生まれる森 島本理生
生まれる森島本 理生 講談社 2004-01-29by G-Tools 実は、初島本理生作品。 大学1年生の夏休み、友達の家を間借りして、仮の一人暮らしをはじめた「わたし」。淡々とした筆致で描かれてはいるが、最初から、主人公が何かに絶望していることははっきりわかる。彼女
図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜  at 2005/09/23 8:49 PM
「生まれる森」島本理生
「生まれる森」島本理生(2004)☆☆☆☆★ ※[913]、国内、現代、小説、文芸 「リトル・バイ・リトル」に続き、島本理生を読んでみた。 あ。やっぱり、好きかもしれない、この作家。素直に、自然に、節度をもって淡々と語られる。心にすっと沁み込んでいく。静
Four Seasons  at 2005/11/03 8:57 PM
[本]島本理生「生まれる森」
生まれる森 島本 理生 / 講談社歳の離れた以前の恋人を忘れられず、想いを引き摺る女子大生が主人公。 傷ついた心が少しずつ癒されてゆく過程を繊細に描いた作品です。 島本さんの著書を読むのは「一千一秒の日々」に次いで2冊目。 基本的にわたしの感性には合
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!  at 2006/08/21 7:16 PM
生まれる森 島本理生
生まれる森 ■やぎっちょ書評 島本理生さん二冊目です。 前回は「ナラタージュ」で前半と後半で評価が分かれてしまうという、自分でもすっきりとはしない感じが残りましたが、この小説は終始一貫していますね。 主人公の目線の平坦さというか、透明でクリアな感じが
苗坊の読書日記  at 2006/09/17 1:59 PM
生まれる森 島本理生
生まれる森 高校3年生の時、予備校でサイトウ先生に出会い、彼の事が好きになった。 しかし、彼には奥さんがいて、別れを告げた。 それから自暴自棄となり、誰が父親かわからない子どもを宿す。 家族の間が気まずくなり、大学に入ってからの初めての夏休み、友人の
Trackback url: