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『水の繭』大島真寿美

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水の繭
大島真寿美/角川書店
そっとその場にたたずんで、優しく包み込んでほしい、繊細で透明な物語
心にぽっかり穴を抱えたとうこのもとに、ある日ひょっこり転がりこんできた従妹の瑠璃。個性溢れる人たちとのめぐりあいで、次第にかじかんだ気持ちがほころんでいく、少女とひと夏の物語。

久しぶりの大島作品。離婚により母と兄がいなくなり、父も亡くなってしまった今、とうこはどう内面と対決し殻を破ることが出来るのか。とっても複雑な家庭環境は少なからず子供に影響を与える。子供は親に捨てられないよう懸命にいい子を演じなければならないのだ。優等生にならざるを得なかったとうこ。家出を繰り返す従妹の瑠璃。瑠璃は奔放だ。自分の居場所を探す旅を続ける。とうことは正反対の性格を持つ。そんな瑠璃の強引さと明るさにしだいに過去に抹殺した兄の存在を認め、10年の溝を埋めようと立ち上がるのだ。

とうこ〜頑張れよ〜。もっとしっかりしないと社会で生きていけないぞ。と終始とうこを励ます私(笑)。自分のことしか見えてなくて、誰かが助けてくれるだろう、じゃなきゃどうにでもなってしまえ、なんてとうこにイラつきながらも最後まで見届けることが出来た。
中盤から登場する遊子さんが不思議である。彼女の背負った過去、それにより彼女が見えてしまうもの。この作品はとうこや兄の陸だけでなく、遊子さんの物語でもある。その遊子さんを優しく見守る夫も素敵。

大島さんの透明感ある描写によって作品が作り上げられる。今にも壊れそうでいてでも強く輝きを放つ。登場人物それぞれの再生の物語。

読了日:2005年12月27日
かりさ | 著者別あ行(大島真寿美) | comments(6) | trackbacks(3) | 

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COMMENTS

Posted by   at 2005/12/28 7:39 PM
こんにちは。
以前図書館で借りて読んだこの本。
先日文庫化しているのを書店で見かけて
早速購入してきました♪
ゆっくり読み返せる日が楽しみです〜。
(でも、いつになることやら?)
Posted by ましろ  at 2005/12/28 7:52 PM
リサさん、こんばんは。
繊細で透明でやわらかで、とっても好きな作品です。
とうこに寄り添ってしまった私は、もっとしっかりしないとダメかな(笑)
頑張ろう思います。私も文庫買わなくちゃ。
Posted by まめころりん  at 2005/12/29 12:20 AM
はじめまして

ともさんとこから遊びにきました
メロメロ 私も同じもふもふです
かなりかわいいですよね〜
あ 私は本のブログじゃなくて
他にやっているお料理のブログに
メロメロいます ちなみに名前は
「たくあん」です(●'艸)ンププ

大島さんて作家さん 初耳です
リサさんの紹介文を読んでいたら
面白そうなので まずは図書館で
読んでみようかな〜
それと今読書中となっている辻村深月
さん 新作出たんですね〜
デビュー作かなり面白かったので
チェーック!!
読んでみます また遊びにこさせて
くださいね!!
Posted by リサ  at 2005/12/29 10:57 PM
★柊さんへ
こんばんは!コメント嬉しいです♪
そうそう、文庫になったのですよね。先日見かけました。
装丁がハードカバーと同じで何となく嬉しかったです。
あの装丁大好きです。
私は古書店でハードカバーを購入しました。
でも文庫も欲しいなぁ、なんて(笑)
手元にあると好きな時に読み返せますよね。
Posted by リサ  at 2005/12/29 11:00 PM
★ましろさんへ
こんばんは♪コメントありがとうございます(≧∇≦)
ましろさんもお好きなのですね。
私もこの繊細で透明感溢れるやさしい文体に
ずっと寄りかかっていたくなっていました。
大島さん好きだなぁ。
私、昔はどちらかというととうこ寄りでした(^-^;)
昔の自分を見ているようで気がついたら励ましながら
読んでいましたー。今は瑠璃みたいになっちゃいましたが。
文庫やっぱり買おうかなぁ〜。
Posted by リサ  at 2005/12/29 11:06 PM
★まめころりんさんへ
こんばんは♪コメント嬉しいです(≧∇≦)
ともさんのところからいらしてくださったのですね。
メロメロ可愛いですよね〜。毎日成長具合を確認するのが
日課になっています(笑)
とんちんかんな会話しているのが面白いです。
お料理のブログをお持ちなのですね。
良かったらまた教えてくださいませ。
たくあんちゃんに会ってみたいです♪

大島さん素敵なんですよ〜。私も始めは図書館で借りました。
是非まめころりんさんも大島さんの文体に触れてみて下さい。
辻村さんは前作を読んでいなかったのですが、
装丁とタイトル買いしちゃいました。カバーの触り心地も良くて。
辻村さんの感性に圧倒されながら読んでいます。
後ほどまめころりんさんのところお伺いしますね♪
またいらしてくださいませ(*^-^*)

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