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『夏期限定トロピカルパフェ事件』米澤穂信

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夏期限定トロピカルパフェ事件
米澤穂信/創元推理文庫
小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!そんな高校二年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは“小佐内スイーツセレクション・夏”!?待望のシリーズ第二弾。

訳あって「小市民」を目指す小鳩くんと小佐内さんがまたやってきた!果たして気になる小佐内さんの過去は暴かれるのか!?

うおーっ!スイーツ好きにはたまりませんな、このシリーズ。しかも前回の「いちごタルト事件」よりスイーツ度が数倍バージョンアップしているではないか。甘いもの控え中の私には読書中、大変過酷であったのだ。いえね、ここ最近の体脂肪率の数字のやばさに苦渋の結果ほんの少し控えることを決意したのだ。なのに小佐内さんったら「小佐内スイーツセレクション・夏」なんて作っちゃって!もうもう、我慢できないじゃないかー。ってことで、身悶えておりました(あ、決意は脆くも崩れ去りました。早速スイーツ買いこんでしまったもの)。

…とそんなことはどうでもいいこと。
今回の「トロピカルパフェ」は「いちごタルト」よりもさらにさらに楽しめる内容。何と言うか大掛かりな仕掛けにラスト「!!!」てな具合。小市民の星を掴もうと互いに誓い合った二人はちゃんとそれを貫き通すことが出来るのか。いやいや、それはあり得ないでしょう。だとしたら一体今度はどんな事件が起きるのか、それがささやかな事件だとしてもわくわく度は高まるのである。そしてささやかであると思ったものが、実はとんでもない仕掛けが施されていたとは!相変わらず騙されやすい私は今回もまんまと騙されてしまったのである。
それは次々と登場するスイーツに気を取られたから…とは言い訳に過ぎぬ。

それにしても米澤さん独特のこの手法は何と言えばいいのだろうか。バラバラに思えた短編が、休止符に思えた短編が、それでも油断はならぬのだ。短編のようでいて実は…(それは読んで驚いて欲しい。是非!)。そこここに米澤さんの趣向が凝らされていて心憎いったらありゃしない。決して派手なミステリではない、けれどもこうして読者をたんと楽しませてくれるのだ。

さてさて、小佐内さんの過去が分かるどころかますます謎は深まり、おまけにこの先どうなってしまうのかさらにさらに気になる部分が増してしまったということで、早く秋期限定を出してください!米澤さん。次はモンブランか?それとも??

現在私の頭の中ではシャルロットのことでいっぱい。うう、食べてみたい…。

読了日:2006年5月23日

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『春期限定いちごタルト事件』感想(2005/2/19)


このシリーズの装画を描かれている片山若子さん。そのイラストの雰囲気といい、水彩で彩る色使いといい、まさにツボにはまってとても癒されています。片山さんのサイトに時々お邪魔してアップされているイラストを見てはぽっぽっと心を温めております。
片山若子さんのサイトはこちら→渋皮栗
かりさ | 著者別や・ら・わ行(米澤穂信) | comments(18) | trackbacks(8) | 

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COMMENTS

Posted by リオン  at 2006/05/24 2:20 AM
リサさん、初めまして!
素敵なBlogですね。
実はこのシリーズ大好きなんですが、ここまで多くの人に読まれるようになったか!というれしくなってコメントしてしまいました。

実は、偶然ですがたった今、某ワンコインショップでシャルロット(バナナ味)があって、当然食べました!
結構あっさりでおいしかったですが、絶対にあの小説のシャルロットが食べたいですよね。
このシリーズを読むたびに、スイーツに詳しくなっていく自分がちょっと怖いかも?
実は、夏の最後、僕もきっと小鳩君と同じ行動をとるだろうなぁって思ったんです。
でも、結果的には小佐内さんの期待を裏切ってしまった訳で、モンブラン以降気になります。

乙一さんの感想もあるんですね。
また時間があるときにじっくり拝見させてください。
また、遊びにいきますね。それでは!
Posted by リサ  at 2006/05/24 1:08 PM
★リオンさんへ
リオンさん、はじめまして!ご訪問とコメントとっても嬉しいです♪
わぁ!お褒めくださって感激ですー。ありがとうございます。
小市民シリーズいいですよねぇ。
米澤さんの作品がこうしていろんな方に読まれるようになったこと、
私も嬉しいです。「氷果」の時はライノベということもあって
あまり話しの合う方がいなかったので…。

シャルロット!食べたいですよね?ね?
お口の中がシャルロットになってしまってどうしようもないです。
モデルになったものがあったのなら是非知りたいです。
あの二人が今後どうなっていくのか気になりますね。
やっぱり秋期モンブランでしょうかね。

乙一さんも大好きです。久しぶりに新刊が出るので今からわくわくしています。
ぜひぜひこんなところでよろしければいつでもいらして下さい。
そして是非またコメント下さいね!
これからどうぞよろしくおねがいいたします(*^-^*)
Posted by shiba_moto  at 2006/05/24 2:07 PM
こんにちは。
「シャルロット〜」や「シェイク・ハーフ」がどんなに短編として優れていても、やっぱりラストの衝撃にはかないませんね。もう本当にびっくりです。
ここからの展開がどうなるのか、もう一度手を携えて小市民の星を掴もうとするのか、それとも・・・とにかく秋期が楽しみなのです。
Posted by リサ  at 2006/05/24 4:50 PM
★shiba_motoさんへ
こんにちは!
そうなんですよね、短編として優れていてなおかつあのラストです。
さすが米澤さん、天晴れ!ですね。
そして小佐内さんの外見と真逆の性格が怖いです。
さてこの先どうなっていくんでしょうか。
秋が待ち遠しいですね。
Posted by 似夜  at 2006/05/25 12:48 PM
はじめまして。実は少し前から密かに拝読させていただいておりました、似夜と申します。
米澤さんの作品は、わたしも大好きですが、この『夏期限定〜』もとてもおもしろかったですよね〜♪
ちなみに、米澤さんが『シャルロット〜』に登場する“シャルロット”の参考にされたのは、東京の吉祥寺にある『レモンドロップ』のものだとか(フルーツソースではなくフルーツが入っているそうですが)。是非機会があったら食べてみたいですv
Posted by 雪芽  at 2006/05/25 11:20 PM
リサさん、こんばんは。
小佐内スイーツ・セレクションもさることながら、
リサさんのレビューを読ませて頂いたら、
スイーツ奪取に夜の街を疾走したくなってしまいます(甘い衝動が、むむ)
話のひとつひとつが短篇としても面白いけれど、
最後にああくるとは。
私もまんまと騙されました(笑)
秋はモンブランの予定らしいですよ。
さて、今度のお味はいかがでしょうか。

こちらからもTBさせて頂きますね。
Posted by touch3442  at 2006/05/26 1:06 AM
リサさん、こんばんは。
お昼にTBさせていただきましたが、コメントは送信できなかったので改めて。
ぼくはラストには衝撃というより、切なさを感じました。でも、続編があると聞いて、ちょっぴり、安心しました。
ところで、「シャルロット」ってどんなケーキなんでしょう?それが分からないので、皆さんのようには、盛り上がれません。
近々、ケーキ屋さんで買ってこようと思っています。
Posted by リサ  at 2006/05/26 2:02 PM
★似夜さん
はじめまして!ご訪問とコメントありがとうございます!
嬉しいです♪
密かにいらしてくださったとのこと、感激しておりますー。
「夏期限定〜」は本当に面白かったです!
コロリと騙されてしまい、またその騙し方もちょっとビターな味付けで
さすが米澤さんっ、と堪能いたしました。

「シャルロット」情報ありがとうございます!
それは一度食べてみたいものです。
いえ、一度と言わず何度でも。
でも吉祥寺…と、遠いです(>_<)

また是非是非いらしてくださいませ。
これからよろしくお願いいたします。
Posted by リサ  at 2006/05/26 2:05 PM
★雪芽さんへ
こんにちは!
ふふふ、雪芽さんのスイーツ欲を呼び覚ましてしまいましたか?(笑)
私ももう抑えきれず先ほど今夜食べるケーキを
買ってきてしまいました。
本当にスイーツ好きにはたまりませんよね。
短編でありながら…の米澤さんのパターンがわかっていたはずなのに
綺麗に騙されちゃいました。
秋期はやはりモンブランなのですねー。
一体これからどうなってしまうのか、気になりますね。
Posted by リサ  at 2006/05/26 2:12 PM
★touch3442さんへ
こんにちは!TBとコメントをありがとうございます。
コメントは頂けると本当に嬉しいです♪
そうですね、衝撃を感じると共に切なさや寂しさを感じました。
あれで終わったら絶対許さないーってことで、
是非秋も冬も書いてほしいですね。

「シャルロット」はケーキ型の内側にビスキュイ生地を敷き、型の中にムースやババロア(作品のようにフルーツソースとか)を流し入れて焼いたものなんです。
見ると「ああ〜これかぁ」と分かるかと思います。
カットしてしまうとその形が見えなくなるので本当はホールのほうが食べ応えありそうなんですよね。
ぜひ、ケーキ屋さんで見つけてみてください。
私も近々買って食べたいです♪
Posted by 莉絵  at 2006/06/25 9:24 PM
 リサさん、こんばんは。さっそく、読んでしまいました「夏季限定」。こういう、良く練られてて周到なピースが最後に絵になるっていう作品は大好きなので、いっきに読んでしまいました。今にして思えば、ちょっともったいなかったです(大事に読めばよかった)。
「小市民」のメッキが剥がれてしまった二人の今後の展開が気になるところですよね。
 シャルロットはわたしも気になっています!
Posted by リサ  at 2006/06/26 9:19 PM
★莉絵さんへ
莉絵さん、こんばんは!
おお!読まれましたね♪驚きの展開に展開に展開でお見事!と
唸りますよね(…私はそうだったので(笑))。
さてさて今後この二人がどうなっていくのか、
早く秋編が読みたいです(*^-^*)
Posted by 藍色  at 2006/06/27 4:31 PM
リサさん、こんにちは。
もう少し小鳩くんの小粋な推理が続くかと思っていたら、
まさかこんな展開になるとは思ってもいませんでした。
次回はモンブランなんですね。
ほんとに、次が待ち遠しいです。

Posted by   at 2006/06/29 9:45 PM
★藍色さんへ
藍色さん、こんばんは!
本当に小鳩くんの小粋な推理も楽しめましたよねー。
ところがところが、そうはいかなかったみたいですね。
私も「ひょ〜!」と驚いてしまいましたよ。
さすが米澤さん、です。
モンブラン待ち遠しいですね。
それまでスイーツを堪能しておこうと思います♪
Posted by tamayuraxx  at 2006/07/01 6:35 PM
散りばめられていたピースが、少しずつ繋がってきましたね。
やはり皆さん頭の中はシャルロットでいっぱいになったようで。
わたしももちろん例外ではありませんでした。美味しそう・・・
Posted by リサ  at 2006/07/02 12:32 AM
★tamayuraxxさんへ
こんばんは!
そうなんですよね、バラバラだったものが少しずつ形になるさま、
それが見事で思わず唸ってしまう作品でした。
シャルロット…読み手を魅了してやまない罪なお菓子ですね(笑)
何でもモデルのシャルロットがあるらしいのですが、
とても気になりますー。
Posted by ど〜じ〜  at 2007/04/14 12:05 AM
ども〜っ!

読み終わりましたよ!
今年予定されているシリーズ3作目が、“私、気になります”
(これだと千反田える・古典部じゃねぇか(^^ゞ)

おっとびっくりの真相でしたね。
TBいたしました〜。m(__)m
Posted by リサ  at 2007/04/14 10:03 AM
★ど〜じ〜さんへ
こんにちは!
おお〜読みましたねー。える調のセリフ、思わず頷きましたよ。
ホント、3作目気になります!早く読みたい。
そしてビックリですよね。その仕掛けも。この先どうなっていくのか
ますます目が離せません。

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