ひなたでゆるり

読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | - | 
<< 『花粉の部屋』ゾエ・イェニー | 『レインツリーの国』有川浩 >>

『ボトルネック』米澤穂信

4103014717
ボトルネック
米澤穂信/新潮社
恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。

爽やかな青空を薄雲が覆い隠すような鬱々とした読後感。その雲がさっと風に吹かれればあるはずの青空がここでは一向に見えない。その薄雲が思ったよりも分厚く、もうこのままたれ込めた雲の下をただひたすら歩き続けねばならぬのか、と不安だけが襲う。青春とはかくも爽やかであれ、とは言わない。苦渋に満ちた青春だってあるだろう。だか彼がこんな仕打ちを受ける理由はどこにもないはずだ。その理由があれば多少は納得出来たであろうに。

人間の根底にあるもの、そしてもしかしたら本質なもの。人の幸福を望むよりも不幸をつい望んでしまうこと。表向きは善良そうな顔をしても、その顔の皮一枚剥がしたら悪の顔が隠されていること。それが人間の本質なのだ、と言われても私は否定出来ない。思い当たることが確かにあるはずで、これからもそんな自分を感じる事もあるだろう。それに嫌悪感を感じつつもほくそ笑む自分がいることを否めないだろう。ここにはその不幸があからさまに描かれ、読み手をひたすら打ちのめす。これが作者の思惑通りなのだとしたら、作者もまたその歪みの精神が頭をもたげたのであろうか。

自分の生まれなかったもう一つの世界。この世界で生きる生まれなかったはずの姉。その世界に降り立ちそこの住人たちの今を知る。姉と対話しそこから得た真実の何と残酷なことか。悪意を感じずにはいられないが、敢えてここまで描いたことはかえって潔さを感じる。不自然に軌道修正させるよりも、この霞の中を晴らすことなくトーンを保ったまま描ききった作者にむしろ賞賛を与えたい。

全体的にざわざわした不安感漂う感覚。中でも川守という子供の登場は謎めいていてゾクッとさせる。彼(いや彼女かな?)の語るモンスターは、どの人間にも必ず巣食っているある感情になぞらえていて、それがあのときに語られることによってこの作品のサスペンス度はさらに高まる。

鬱々としたものを抱えながら、下がりかけていた精神状態がさらに加速を増して下降してゆこうとも、それでもこの作品を傑作だと思ってしまう私はきっと歪みきっているのだろう。

読了日:2006年10月4日


衝撃作です。米澤さんといえば青春ミステリものを多く書いている作家さん。その米澤さんが『犬はどこだ』を出した時、その今までにないビターな味わいに衝撃を受けつつも「こんなものも書けるんだ〜(失礼)」と新鮮な気持ちで読みました。そう、あのラストでも衝撃だったんですよ、米澤作品としては。しかしこの『ボトルネック』はその比ではありません。もっともっと衝撃的なものを用意していました。爽やか青春ものを書く作家さん、と固定化されつつあるのを払拭させたかったのでしょうか。青春ものは青春ものでもこれまでの作風とは全く異なります。確かに小説で良くある爽やかな青春なんてのは現実ではなかなかないのが事実。青春とは年を重ねて振り返ってみて初めて青春と言えるのであり、現在進行形で青春を生きている者は、その若さゆえに経験値の少ない中模索状態に生きているのであり、自身の存在さえも否定し壊したがることもままあるのですよね。
そんな負の部分を丸裸のまま描き、さらに救いの手も差し伸べない。ひたすら残酷な後味の悪い仕上げ方にこれは冒険したなー、とただひたすら驚いたのです。
特に川守少年(少女かな。自分では少年と勝手に決めつけていますが)の場面は普通に怖かった。絶妙なタイミングでこれを出すのかーとゾクゾク。

こんな作品を書く米澤さんも新鮮で好きですが、次作はスッキリ晴れ上がる青空を見るような爽やかなものを読みたいです。切に、切に。
かりさ | 著者別や・ら・わ行(米澤穂信) | comments(20) | trackbacks(12) | 

スポンサーサイト

スポンサードリンク | - | - | - | 

COMMENTS

Posted by とも  at 2006/10/05 3:59 PM
こんにちは!

今、『春期限定イチゴタルト事件』を読んでます。
(あれ、字が違うかな)おもしろい本にまた出合えてうれしいです。

作風が違うようですね。

本の発送もう少しお待ちください。
すみません。
Posted by リサ  at 2006/10/05 10:40 PM
★ともさんへ
こんばんは〜!
おおー『いちごタルト事件』読まれているのですね。
これ面白いですよね。米澤さんらしい素敵な作品です。
いちごタルトの後は『トロピカルパフェ』をどうぞ。
『ボトルネック』は作風がまたガラリと変わっているのです。
いろいろ物議を醸しそうな作品かもしれません。

本のこと、ありがとうございます!
ともさんのお手すきのときで全然かまいませんのでー。
楽しみにしていますね(*^-^*)
Posted by 藍色  at 2006/10/07 1:23 AM
リサさん、こんばんは!
雄大な絵画のような、心象風景の書き出しにびっくりしました。
これまでの作品とは桁違いの衝撃でしたね。
でもそれに打ちのめされることなく、しっかりと見据えて書かれているレビュー、
米澤さんに一矢報いているようで、いい意味で鳥肌が立つ思いでした。
川守少年のことを書かれてるのも、びっくりしました。
今のところ、それに触れているのは、私たちだけです(笑)。
謎が少し解けたような気がします。やっぱり、あの感情の象徴なのでしょうね・・・。
私は読んだ後、ダメージが大きくてしばらく何も手につきませんでした。
他のいろんなことで気を紛らわせて、何とか乗り切ることができました・・。
リサさんが、あまり尾を引かれないように祈ってます。

宮部さんの「名もなき毒」お先しちゃいました。
読まれたら、お気軽にどうぞ。
Posted by リサ  at 2006/10/07 1:51 AM
★藍色さんへ
藍色さん、こんばんは!
今までの米澤さんの作風とは一変した衝撃作ですね。
やはり精神的に少し下降気味になりましたが、わりと好意的に
受け入れたので、症状は軽くて済んだかもしれません。
読み終えてぶわ〜っと思いが溢れてしまったので、
忘れないように急いで感想書きました。

そういえば川守少年のことに触れているのって私たちだけ?
そうなんですよね、あの感情の象徴として登場させたのだな、と
そのタイミングに上手いな〜と。だってあれでますます恐怖感や
不安感が増しましたもの。
藍色さん少しずつダメージから立ち直られて安心しました。

おおー『名もなき毒』も読了ですね!早いですー。
私もぼちぼちと追いかけていきますので!
その際はまたお伺いしますね。
Posted by 苗坊  at 2006/11/03 11:09 AM
こんにちは。TBさせていただきました。
ここまで救われない作品って、初めて読みましたよ^^;
自分の存在意義について、考える作品ってあんまりなかった気がします。
こんなに過酷な作品はっていう意味ですが・・・。
リョウにとってサキに認められた事は良かったことだと思うんですけど、でもサキの存在がリョウを苦しめてると思うと、また何ともやりきれないですね。
Posted by リサ  at 2006/11/04 5:21 PM
★苗坊さんへ
こんばんは!
これは…小説だとしてもいろいろとしこりを残す作品でしたね。
リョウという存在意義、リョウの世界、そしてサキの存在。
考えれば考えるほど鬱々としてきます。
未だに思い出しても暗い闇が広がります。
Posted by とも  at 2006/11/23 2:53 PM
読みました。
やっぱり変な感想になってしまいました。
そうだ、スッキリしない感じですよね。
リサさんの文章ってすごい!!って改めて
感じました。

TBさせていただきます。
Posted by リサ  at 2006/11/24 1:48 AM
★ともさんへ
こんばんは!
読まれたのですね。どうでしょう、これ読後感がかなり複雑ですよね。
私はずっと霧の中にいるような感じですっきりしませんでした。
読後はさらに濃霧の中に迷い込んだ感じで…。

わわ、私の文章お褒め下さって照れます。でも嬉しい。
これから伺いますね〜。
Posted by すの  at 2006/12/09 1:10 PM
この作品は間違いなく傑作です、とぼくは声を大にして言いたい。
どうもみなさんは青春小説ゆえに、徹底的なまでにその存在を否定することに疑問を覚えているようですが、これは普通の青春小説ではないのです。まさに「犬はどこだ」に通じる、ネオハードボイルドの一冊なのです。苦すぎる苦味を味わうことも読書の楽しみのひとつ。個人的にはみながそれでも評価する部分を、評価したいです。
Posted by リサ  at 2006/12/09 11:01 PM
★すのさんへ
こんばんは!
本当にこれは傑作ですね。私好きです。
実は今年読んだ本の中でも上位に位置する作品だったりします。
読み終えてもなお色濃く残る暗い読後感がたまらないです。
米澤さんの新たな一面でまたさらに世界が広がることでしょう。
今後の作品さらにさらに期待ですね。

すのさんも傑作!と思われたということで嬉しかった私でした。
Posted by 小葉  at 2007/01/22 9:31 AM
「川守」で検索してみると、滋賀県蒲生郡竜王町にある地名がヒットしました。「嵯峨野」も「諏訪」も地名にありますよね?
「東尋坊」が崖から突き落とされた僧に由来しているように、それぞれの地名(名字)に何かを暗示するような故事でもあるのでしょうか? だれか調べてみないかしら。(結局他力本願)
…というふうに、いろいろ考えてみたくなる本でした。
Posted by リサ  at 2007/01/23 10:42 AM
★小葉さんへ
こんにちは!
ほほう〜それは興味深い着眼点ですね。
そこまで全く思い至りませんでした(^-^;)
小葉さんのように疑問を感じて調べている人
きっといるかもしれませんね。
私も他力本願な人…ハハハ。

いろんな可能性のある結末だからこそ読み終えてもなお
心を落ち着かせずにいる。すごい作品だと思います。
Posted by ゆき  at 2007/02/19 2:14 PM
私にとって、初米澤作品だったんですけど
めちゃくちゃ重いものになりました。
最後に何かしらの救いがあると思って読んでたのですが
救いどころか。。。
こういう終わり方だからこその物語だとは思いますけど
やっぱり、もう少し救いがある終わり方にして欲しかったと思うのは
読者側の我が儘なのかもしれませんね。
Posted by リサ  at 2007/02/22 5:12 PM
★ゆきさんへ
こんにちは!
『ボトルネック』が米澤さん初読だったんですね。
それはかなり重たい出会いになってしまったと思います。
今までの米澤作品とはガラッと作風が変わりましたので
他の作品を読まれるとたぶんホッとされると思います。

何となく嫌な予感がしながらもそれが的中してしまった時の
感じってこんなに苦いものなのか、と改めて思い知らされた
作品でした。読者によって賛否分かれる作品ですね。
是非他の作品も読まれてください!
ものすごく面白いですから♪
Posted by ど〜じ〜  at 2007/04/15 11:55 AM
楽しく読んでましたけど、気づけば残酷な内容で、終わり方が、
ひとクセありましたね。

好き嫌いでいうと、好きじゃない。
けど、仮に作り手の立場で考えるなら、この終わり方がこの作品に
存在意義を与えるのかもしれないです。
Posted by リサ  at 2007/04/15 1:50 PM
★ど〜じ〜さんへ
これはラストいろいろと考えてしまいますね。
この作品を彩る色合いがさらに鬱々とさせるのですが、私は好きなほうでした。
賛否両論激しく分かれる作品ではありますが、やっぱり傑作には違いないですね。
米澤さんの多才さを改めて感じた1冊でもありました。
Posted by しんちゃん  at 2008/05/21 11:48 AM
こんにちは。
「犬はどこだ」のもやもやの残るラストも好きでしたが、この作品のある意味で潔い突き落としは最高でした。それに、"ほくそ笑む自分″は本当にその通りだし、"ひたすら打ちのめされる″部分が快感だったり…。
これは傑作だと思いました。リサさん、握手です(笑)
Posted by リサ  at 2008/05/21 1:18 PM
★しんちゃんへ
こんにちは♪
ね、似ているでしょう?(笑)好みが一緒なのかも!
少数派の同意見ってことで握手、握手〜。
こ、これは!と衝撃を受けるくらい傑作です。
こういうトーンのものが好きだっていうのもありますが、あのラストを書いた米澤さんの潔さに感動でした。
Posted by しんちゃん  at 2008/05/23 10:50 PM
こんばんはー。
ただいま、ちょっと古い本を読んでいます。
読んでいるのは「船上にて」若竹七海
短編集ですが、最後の三行であっと驚く仕掛け。
後味の悪さ。ブラックユーモア。などなど。
本書が好き、本谷有希子が好きなら、嵌まるかも。
これを未読なら、ぜひぜひ。プチ勧誘でした。


Posted by リサ  at 2008/06/03 8:44 PM
★しんちゃんへ
しんちゃん〜こんばんは!
すっかりお返事が遅れてしまいました(>_<)
ごめんなさい…。
若竹さんって2冊くらいしか読んでないのですが
(『五十円玉二十枚の謎』が好きです)
しんちゃんオススメのその作品もめっちゃ気になります。
てことでチェックしておきますねー。
なんたって好みが似ているからきっと私も楽しいはず!と確信しております(笑)

COMMENT FORM




 

 

TRACKBACK

粋な提案  at 2006/10/07 1:24 AM
ボトルネック、米澤穂信
装画はフジモト・ヒデト。装幀は新潮社装幀室。書き下ろし。 主人公で高校一年生の語り手の僕、嵯峨野リョウは2年前に事故死した恋人、諏訪ノゾミを弔うため東尋坊を訪れます。強い眩暈に襲われ崖下へ落ちてしまったはずが、
1-B (ichibii)  at 2006/10/11 12:05 PM
ボトルネック(米澤穂信)
ボトルネック米澤 穂信 by G-Tools ここ最近で一番好きといっても過言ではない米澤さんの 「ボトルネック」を読みました。 一気に読まされました。これを面白かった……と言っていいのかな。 ともかく考えさせられる内容でした。 笑いますか、そこで。 笑わせます
苗坊の読書日記  at 2006/11/03 11:03 AM
ボトルネック 米澤穂信
ボトルネック 嵯峨野リョウは東尋坊に来ていた。 諏訪ノゾミが、ここの崖から落ちて死んだのだ。 ノゾミの死から2年。ようやく弔う気になり、現場へ足を運んだのである。 ノゾミは中学2年の時、横浜から金沢へ引っ越してきた女の子。 父親が友人の連帯保証人にな
AOCHAN-Blog  at 2006/11/20 6:30 PM
「ボトルネック」米澤穂信
タイトル:ボトルネック 著者  :米澤穂信 出版社 :新潮社 読書期間:2006/11/02 - 2006/11/03 お勧め度:★★ [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。とこ
とものブックレビュー  at 2006/11/23 2:54 PM
ボトルネック/米澤 穂信
ボトルネック米澤 穂信 新潮社 2006-08-30by G-Tools   恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉
図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜  at 2006/12/09 1:06 PM
「ボトルネック」米沢穂信
「ボトルネック」米澤穂信(2006)☆☆☆★★ ※[913]、国内、現代、小説、ミステリー、青春、パラレルワールド、SF、ファンタジーネオハードボイルド ※少しネタバレあり、未読者は注意願います。 二年前に東尋坊の崖から落ちて死んだ恋人諏訪ノゾミを弔うため
宙の本棚  at 2007/01/22 9:19 AM
「ボトルネック」米澤穂信
表紙の絵は東尋坊の絶壁と思われます。東尋坊は地名の由来が、そこから突き落とされた僧の名前であるとか、自殺の名所とか、かなり負のイメージ。そしてここが舞台となっている本書もまた、プラスのイメージとは言い難いです。 東尋坊には高校の修学旅行で行ったはずな
気楽に♪気ままに♪のんびりと♪  at 2007/02/19 2:14 PM
ボトルネック
************************************************************ 恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが 気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に 自宅へ戻ると、存在しないはず
シテミントテスルナリ  at 2007/04/15 11:37 AM
[books]「ボトルネック/米沢穂信」
>二年前に死んだ恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、バランスを >崩して崖から落ちてしまった……はずだった。が、気づけば見慣れ >た場所にいた。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはず >の「姉」に出迎えられる。どうやらここは、「僕の
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!  at 2008/05/18 2:19 AM
ボトルネック 米澤穂信
ボトルネック ■やぎっちょ読書感想文 ざっ、ぷーんの東尋望 東尋望をご存知ない方のためにやぎっちょが物語風にご説明いたしましょう。ある、家庭の食卓。 長女「ねえ今度の週末家族でどこか行こうよ」 母「あら、いいわねぇ。ねぇ、お父さんどうかしら」 父
しんちゃんの買い物帳  at 2008/05/21 11:47 AM
「ボトルネック」米澤穂信
ボトルネック(2006/08/30)米澤 穂信商品詳細を見る 兄が死んだと聞いたとき、ぼくは恋したひとを、弔っていた。諏訪ノゾミは二年前に死んだ。こ...
itchy1976の日記  at 2010/03/25 7:00 PM
米澤穂信『ボトルネック』
ボトルネック (新潮文庫)米澤 穂信新潮社このアイテムの詳細を見る 今回は、米澤穂信『ボトルネック』を紹介します。書店で平積みになっていることから読んでみました。諏訪ノゾミの弔いのために東尋坊にでかけるが、キミががけから落ち、パラレルワールドに迷い込んで
Trackback url: