ひなたでゆるり

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『鴨川ホルモー』万城目学

鴨川ホルモー
鴨川ホルモー
万城目学/産業編集センター
謎のサークル京大青竜会に入った安倍を待ち構えていた「ホルモー」とは? 恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。前代未聞の娯楽大作、ここにあり!
誰がこんな話しと想像しようか。ホルモーとはなんぞや?という疑問からぐいぐい引寄せられてしまったわけだが、まさかまさかこんな荒唐無稽な話しが待ち受けていようとは。けれどこれがまぁ面白いんである。「なんじゃぁこりゃぁ」などと言いながらもにまにまと気味の悪い薄笑いを浮かべて読むのである。

上手い!この一言に尽きる。始まりから終わりまで無駄のない計算された構成。う〜む、デビュー作でかなりの完成度の高さ。しかも面白い。いや可笑しい。そしてただオモシロオカシイだけでない、ときに背筋をゾゾゾーっとさせる描写もあるし、思わず手に汗する場面もあるし、何よりも春風がさぁ〜っと心地良く吹き抜けるような爽やかさもある。ちょうど春香る今の時期に読むのがピッタリな爽快さ。偶然にも春という季節にこの本を手に取れてその爽快さを体感することも出来て嗚呼、幸せ。

抱腹絶倒みたいなものを期待するといけない。それはあっけなく裏切られる。腹抱えて笑える場面はないが、こう笑いをかみ殺すような、我慢したけど吹き出しちゃいましたみたいな笑いはそこここに散らばっている。それがひょんなところにあるものだからいけない。何かを飲みながら読んだりしているとブーッとやってしまいそうになる。危ない危ない。
特に高村には注意せよ。

舞台が京都ということでここに展開する魑魅魍魎な世界もだからこそ効いてくる。謎めいたホルモーも京都だからこそ活きてくる。もっと軽い内容をイメージしていただけに意外や意外(ものすごく失礼)その背景やら歴史やらそこから展開する仕掛けやら期待していなかっただけになかなかどうしての骨組みに驚かされると共に充分すぎるくらい楽しめたのである。願わくばホルモーのことをもっと掘り下げた番外編みたいなものも読みたい。もっともっと幻想的でホラーちっくな感じだとなお嬉しいかも。

さて、この表紙。見てそのまんまビートルズ「アビー・ロード」のパロディ。ここに並ぶ面々が登場人物の誰かというのは読めば次第に判明してくる。
で、思うこと。楠木ふみ…可愛いじゃん(笑)

これを読んだその夜、風邪が悪化し発熱した。朦朧とした頭の中で見せた夢の中にアレが出てきた。自ら想像し創造したアレである。それはそれは恐ろしい姿形であった。それがわらわらと私の体に張り付く。特に顔!顔を狙っているようである。目玉をくり貫くのか、顔の皮を剥ぐのか、鼻の穴を塞ぐのか、とにかく顔にわらわらと何百何千のアレが群がる。苦しい!痛い!一体なんの罰なのだ。私が一体なにをしたというのだ。「ギャーーーッ!!」断末魔にも似た悲鳴を実際にあげたかどうかは分からぬが必死に空をかきながら起きたその体は汗でびっしょりだった。悪い夢を見た。だがその悪夢によって解放されたようである。熱はすっかり下がっていた。

読了日:2007年4月23日
かりさ | 著者別ま行(万城目学) | comments(22) | trackbacks(13) | 

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COMMENTS

Posted by とも  at 2007/04/24 5:00 PM
体調はどうですか?
疲れが出てしまったんですね。

この作家さんとても気になってたんですよ〜
ホルモーって何ぞや???ですよね。
リサさんの感想を読むととてもワクワクしますよ。
答えは本を読んでから語り合いましょう!!
Posted by しんちゃん  at 2007/04/24 5:58 PM
ほうほう。リサさんには合ったみたいですね。
あの方と比べてしまうという間違った読み方をしてしまった。
「鹿男」の感想もまってます!じゃ。
Posted by リサ  at 2007/04/24 9:49 PM
★ともさんへ
ともさん〜ご心配くださってありがとうございます。
そうですね、疲れがここへきて一気にきちゃったのかもしれません(>_<)
なんだかこうふわふわするな〜と思ったら38度くらい出てました(笑)
でも悪夢で汗かいてすっきりしましたよ〜。復活です(早すぎ?)
いつもご心配本当に嬉しいです。ありがとうです。

そうそう!ともさんも気になっていましたか?
面白かったですよー。ホルモーって??の疑問読んでみてくださいね。
うふふ、私の感想でわくわくしてもらえて嬉しいです♪
近々会いましょうね!私信しますね〜。
Posted by リサ  at 2007/04/24 9:51 PM
★しんちゃんへ
うんうん、私には相性良かったみたい(笑)
確かに森見氏と(ですよね??)比べてしまうのは否めないのですが
読み始めてその「も」の字も浮かぶことなく読めました。
なんというか同じ匂いはするんですが、異なるんですよね。作風が。
なので何ら心配することなく堪能しました。
「鹿男」読み始めています。感想アップしたらまた読んでくださいね♪
Posted by なな  at 2007/04/25 12:16 AM
リサさんの本ゲットまでの過程を読んでドキドキしていた私です(笑)
すごく上手かったですよね。
「モルホー」とはなんぞや?とグイグイ引き込み、ぐわんと盛り上げて、見事な着地!私も番外編希望します!!!
Posted by 藍色  at 2007/04/25 2:06 AM
リサさん、こんばんは。
とっても楽しい青春小説でしたね。
軽視されがちですが、緻密な構成や伏線も見逃せない魅力ですよね。
リサさんが気づかれていたので、さすが…と思いました。
「鹿男」のご感想も楽しみにしています(本日記事アップしました)。
トラバさせていただきました。
Posted by すの  at 2007/04/25 9:11 AM
悪い風邪ですか。それは秘薬「潤肺露」が必要ですね。あ、違う作品だ。(笑)
しかし京都は、本当に怪異が似合う街ですね。
Posted by リサ  at 2007/04/25 9:47 AM
★ななさんへ
こんにちは!
ふふふ、買って良かったです♪こんなに楽しめるとは(笑)
鹿男が書店になかったら(それも1冊じゃなかったら)ホルモーも
手に取ることもなく、そして読むのはもっともっと先になっていたかも。
そう思ったら鹿男様様ですー。
ホルモーの話し、もっと読みたいですよね〜。楽しみです。
Posted by リサ  at 2007/04/25 9:50 AM
★藍色さんへ
こんにちは!
こんなに面白い青春小説だったとは読む前は思いもしませんでした。
軽いイメージでしたが、なかなかどうしてしっかりした構成でそれがまた
面白くて!お見事でしたね。
おおっ!もう「鹿男」感想アップされたのですか!す、素早いです。
私も追いかけますねー。読み終えたら伺います♪
Posted by リサ  at 2007/04/25 9:53 AM
★すのさんへ
悪い風邪にかかってしまったんですよ。
本当にあの世界に自分も迷い込んだかのようでした。
誰か「潤肺露」を私に持ってきてーっ!って思ってました(笑)
さすがすのさん、その話題を持ってきてくれるとは。
京都って今も怪異が似合いますね。ゆっくり訪れたいものです。
Posted by juzji  at 2007/04/25 6:09 PM
こんにちは!
「魑魅魍魎」が出るくらいだから、本来伝奇小説なんでしょうけど、さわやかでしたねぇ(笑)
誰も死なないし、本当に笑える本でした。
Posted by リサ  at 2007/04/25 9:39 PM
★juzjiさんへ
こんばんは!
そうなんです、魑魅魍魎だというからどんな化け物が!?と思ったら…。
面白かったですねー。ブッと吹き出してしまうこと多々あって困りました(笑)
これも愛すべき作品になりそう。
万城目さん、注目ですね!
Posted by す〜さん  at 2007/04/27 11:55 PM
これはすごく面白かったですね。
こちらの想像も追いつかないくらいの勢いでした。
荒唐無稽なんだけど、
さすが京都を舞台にしてしまうと
「さもありなん」と思えてしまうから不思議ですね。
Posted by リサ  at 2007/04/28 8:36 AM
★す〜さんへ
こんにちは!
これは、面白かったですー。こう予想していた可笑しさとはちょっと
違ったんですが(やっぱり森見さんを思い出してあの妄想ファンタジーを
思い浮かべながら読んだりしたので)また違った面白さというか
なんか万城目さんが真面目に書いているんだろうけど、読んでいるほうは
それが可笑しくてたまらないというか、本当にツボでした。
あり得んって話しも京都を舞台にするとアリかも…なんて思えてしまいますよねぇ。
京都、不思議な街です。
Posted by Roko  at 2007/05/06 9:14 PM
リサさん☆こんばんは
ホルモーって何だぁ?というところから変だとは思ったけど、思いっきり面白かったですね!
「吉田代替わりの儀」には参りました!m(_ _)m
次作も楽しみでーす!
Posted by リサ  at 2007/05/09 8:40 AM
★Rokoさんへ
Rokoさん、こんにちは!
お返事が遅くなりました。ごめんなさい。
ホントに「ホルモーってなんぞや??」と疑問符頭に乗っけて読み始めましたけど…
面白かったですねー。もうクスクス笑っちゃいました。
「吉田代替わりの儀」!今思い出しても笑えます。
鹿男もさらに素敵なお話しでした。Rokoさんの感想楽しみにしています♪
Posted by chiro  at 2007/08/20 5:18 PM
こんにちは。
リサさんの感想を読んで、またニヤニヤしてしまいました(笑)。
確かに高村は要注意ですね!
私は第十七条の交渉場面がツボで、吹きました。
買う時は普通に手に取ってレジに行ったけど、読んでみて、カバーかけて家だけで読んでて良かった〜と思いました(苦笑)。
ちょっとレナウンとか、恥ずかしいです。
Posted by リサ  at 2007/08/22 12:07 AM
★chiroさんへ
こんばんは!コメントありがとうございます♪
ふふふ、私も自分の感想読み返して思い出してにんまり、です。
これは外で読んでしまったらかなり大変なことになっていたと思います(笑)
私も家で読んでいて良かったです。
レナウンとか笑えましたねー。ああ、また思い出し笑いです。
Posted by moko  at 2007/10/08 8:11 PM
リサさん、こんばんは。
鴨川ホルモーようやく私も読みました。
いいですね、楽しませてもらいました〜。これがデビュー作なんて、
鹿男に続き今後どんな話を書いてくれるのか楽しみです。

楠木ふみちゃんの男らしいかと思えば恋する乙女な一面をもつ
キャラがかなり気にいりました!
Posted by リサ  at 2007/10/09 9:58 PM
★mokoさんへ
mokoさんこんばんは♪
ホルモー読まれましたね!
面白いですよね〜。途中ぶっと吹き出してしまうところもあってつくづく家の中で読んでよかったと思いました(笑)
次は大阪が舞台だそうなんですがどんなお話しかしら?
早く読みたいですね。

そうそう、楠木ふみちゃんいいですよね!大好きです(*^-^*)
Posted by 苗坊  at 2008/05/10 4:26 PM
こんにちは。TBさせていただきました。
1度挫折してしまったのですが、今回は楽しめました。
文章に最初入り込むのに時間がかかったのですが、後半はもうどんどん引き込まれましたね。
万城目さんの恋愛模様が取ってもかわいらしくってすきです。
この作品がデビュー作なんて凄いです。
今度は続編を読みます^^
Posted by リサ  at 2008/05/11 11:06 PM
★苗坊さんへ
こんばんは!コメント&TBありがとうございます♪
挫折されていたから、克服されるかなぁ、って心配していました。
けど!今回は無事読了されたのですね。よかったです(*^-^*)

何というか作者の妄想が強すぎて入り込むのに難儀するのかもしれませんが、慣れてくるとこんなに面白い世界もなくぐいぐい引き込まれますよね。
そうなんです、万城目さんの描く恋愛ってとってもキュートなんですよねぇ。
続編もとっても素敵でした。苗坊さんの感想楽しみです!

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