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『ジョーカー・ゲーム』柳広司

ジョーカー・ゲーム
ジョーカー・ゲーム
柳広司/角川書店
結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。
「ジョーカー・ゲーム」「幽霊」「ロビンソン」「魔都」「XX」5編の連作短編集。

"死ぬな。殺すな。とらわれるな。"
やや、魔王・結城中佐に思いっきり惚れちゃいました。
(森美夏さんの装丁イラストもカッコいいし!)
彼が登場するだけでテンション上がって嬉しくなって、何だか違う方向で読んでしまいましたけどまぁ大概そうやって萌えで読んでいるんでいいとしよう。
いやもう森さんの描く結城中佐見てしまったら、「木島日記」とか「北神伝綺」とか思い出しちゃってあの独特な妖しい雰囲気がむんむん(笑)
たったこの表紙だけでここまで惹きつける画力がすごいです。

陸軍の教えとは正反対の教育をするスパイ養成機関・D機関。
壮絶な訓練を受けてスパイとして日本だけでなく各国へ使命を受けて遂行する。決して自分の素姓を明かすことなく、幽霊のごとく。
D機関の人物たちも様々な角度から描けてより彼らに寄り添うことが出来たし、個々が抱える内情もいろいろ複雑でそれがまたこの作品を盛り上げるというか。
そして彼らに絡んでくる結城中佐のね、クールさがもうもうっ!カッコ良くて冷静に読んでいるつもりがいつの間にか熱くなってしまうという。
結城中佐の過去がまた壮絶でそこに思いを馳せるとますます興味が湧いて、これはもう是非その過去を描きつつ大掛かりな長編を切望するわけであります。

「ロビンソン」が秀逸。「ロビンソン」みたいな話をもっと壮大にして長編にしてもらいたい。
「魔都」と「XX」も好き。「XX」のラストシーン、結城中佐のとある所作についついじ〜んと熱くなってしまいました。

D機関の話を是非ともまた読みたい。もちろん結城中佐を前面に出してもらって。

"とらわれるな"…くぅ〜カッコいい!最高!

読了日:2009年1月15日
かりさ | 著者別や・ら・わ行(柳広司) | comments(4) | trackbacks(5) | 

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COMMENTS

Posted by 板栗香  at 2009/01/27 8:37 AM
おはようございま〜す♪
この本夢中で読んでしまいました〜結城中佐かっこいぃ〜!と思いっきり読み方間違えてしまってますが、楽しめたからいいのいいの!と自分に言い聞かせています。(^^;ゞ
「ロビンソン」が秀逸でしたよね。あの本の使われ方というか意味というかすごいわぁ〜って思っちゃいました。
ぜひともシリーズ続編を!もっともっとD機関のお話が読みたいと思いました。短編でもいいけれど、結城中佐がメインのがっつりした長編も読みたいなぁ〜なんて。(^^ゞ
Posted by リサ  at 2009/01/27 11:13 PM
★板栗香さんへ
コメント&TBありがとうございます♪
うんうん!私も夢中になって読みました。結城中佐ラブなところも一緒〜。
同じく私も違う読み方をしてしまったような…でもいいの、いいの、と開き直っています。
「ロビンソン」はこれぞスパイの醍醐味、みたいなスリリングさがあってすごく良かったです。あの本のこと、確かにすごいです!ひたすら感心でした。
もうもうっ是非とも続編を書いて欲しいですね。
壮大なもっと複雑に入り組んだ長編を私も切望していますー。
そして何よりも結城中佐をメインに!彼の過去なんかも交えて読ませてほしいです♪
Posted by すの  at 2009/07/14 10:43 PM
今頃、読んでます。ちょっとぼくには深みが不足する作品でした。萌っ系諜報小説では、五條瑛のほうが断然、上です。もっとも、あれで萌える五條ファンの腐女子もスゴイのですが(笑)
Posted by リサ  at 2009/07/31 9:11 PM
★すのさんへ
お返事遅れちゃいました。ごめんなさい。
おおっ、すのさん読まれたのですね〜。
内容の深み、と考えると確かにちょっと軽めになるのかな、と思います。
でもそれが良かったか、私はほとんど萌えで読んでしまいました(笑)

>萌っ系諜報小説では、五條瑛のほうが断然、上です。
なんと!そうなのですか!
お恥ずかしながら五條さんの作品未読なのです…。
わぁ〜でもそれは楽しそう!もしかしたらお気に入りになるかもしれない。
これは読むべきですね。機会を見つけて読んでみます。

そうそう、『ジョーカー・ゲーム』続編が8月にでますね。
楽しみにしている私です(*^-^*)

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マロンカフェ 〜のんびり読書〜  at 2009/01/27 8:32 AM
柳広司  ジョーカー・ゲーム
結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。
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「ジョーカー・ゲーム」柳広司(2008)☆☆☆★★[2009076] ※[913]、国内、現代、小説、短編、連作、スパイ、スパイ養成学校、軍隊、エンターティメント 結城中佐の発案で“情報勤務要員養成所設立準備事務室”なるものが開設されたのは、昭和十二年秋のことである。
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ジョーカー・ゲーム
★★★ 作者:  柳広司 出版社: 双葉社   結城中佐は日本陸軍内部に「D機関」という諜報機関を設立し、本物のスパイを育成しようとします。彼は、軍人らしくない者ばかりを集め、自分を殺すことと敵を殺すことを禁じました。死ほど目立つものはないからです
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