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『少女』湊かなえ

少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
少女
湊かなえ/早川書房
高2の夏休み前、由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。少女たちの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは?
前作と比較するのはあまり意味がないことなのですが、ちょうど前作『告白』を読み終えてすぐ『少女』を読んだので自然作品の雰囲気を比べて読んでしまいました。
『告白』とはまた雰囲気の違う作品に仕上がっていて、衝撃度はないものの悪意の強さは『少女』のほうが色濃いかもしれません。

作品の枠は少女の友情物語であるけれど覗き込んでみれば悪意の色濃いこと。読後はじわじわと負の感情に包まれていきます。
少女期の繊細さや孤独感、虚栄心の強さなどといったものに、「死」への好奇心を絡め少女の内面の移ろいを彼女らに語らせる。そこにはほのぼのとした和みを感じさせながら、実はその裏で蠢く真実を明かしていくのです。ひとつひとつの点が繋がった時うっすらと感じていた悪意のさまが漆黒に塗られていきます。

少女特有の友達と濃密に繋がりたいという固執した所有欲が強ければ強いほどその間には憎しみも生じて次第に軋みだすものです。そんな中で悩む少女たちの複雑な心理が時に痛々しく伝わってきます。そして狭い社会の中で息苦しさを堪えて生きるよりは…と少なすぎる選択肢を選んでしまう孤独感に苛まれた子供が物語の中だけでなく、実際に少なからず存在するんだってこともひしひしと思わされました。

さて、早くも湊さんの次作が楽しみです。
ずっとこの路線でいくのかな。徹底的にいくのかな。

読了日:2009年1月29日
かりさ | 著者別ま行(湊かなえ) | comments(2) | trackbacks(4) | 

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COMMENTS

Posted by しんちゃん  at 2009/02/11 7:46 PM
こんばんは。
体調はいかがですか。そして、そろそろでしょうか?

抑え目かな〜と思っていたら、終盤の連鎖にやられてしまいました。
なんと少女たちの悪意の強いこと。ぞっとしましたね。
個人的には、このまま徹底的にいって欲しいに一票です(笑)
Posted by リサ  at 2009/02/19 1:03 PM
★しんちゃんへ
こんにちは!すっかりお返事が遅くなってしまいました。ごめんなさい。
この週末から体調崩してしまいまして寝込んでおりましたー(>_<)
ようやく復活、です。
そして後10日ほどで9か月。あと2か月で出産となります。もうすぐだわ!

『告白』と比べてしまうとインパクトさでは大人め?と思ったら…でしたね!
いや〜すごかったです。悪意の凄まじさに思わず引き込まれてました。
湊さんの違う面も読みたい反面、このまま徹底的にという願望もあって。
勝手なんですが、でも次回作が楽しみですね〜♪

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