ひなたでゆるり

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『小さいおうち』中島京子

小さいおうち
小さいおうち
中島京子/文藝春秋
赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。

とても、とても素晴らしかったです!
昭和初期のとある女中の回想録。美しい奥さまと可愛い坊ちゃん、優しい旦那さまとの日々。
静かに語られる想い出の記録はしかしやがて日本の大きな歴史へと突入していきます。

歴史の外側で見るのと、そのただ中で生きていた人々の生活感覚の違いが、タキと健史の会話でメリハリ良く綴られ大変読み応えがありました。
あの頃の今の時代よりも穏やかで伸びやかで明るく丁寧に営む人々の姿を読めたことは大変貴重なもの。
タキの悲痛なまでの後悔、とある秘密、最終章で明かされさらなる謎に放り込まれる感覚はミステリを読んでいるかのようでした。

読み終えてタイトルとレトロな装丁を眺めると、あらゆる思いが押し寄せてもう胸いっぱいになってしまうのです。

読了日:2010年7月6日

中島京子さん作品初です。
あまりにも素晴らしくて中島さんの作品もっと読みたい!と気持ち高めています。
次は何を読もうかしら?

FUTON (講談社文庫) イトウの恋 (講談社文庫) さようなら、コタツ (集英社文庫) ツアー1989 (集英社文庫) 均ちゃんの失踪 (講談社文庫) 桐畑家の縁談 (集英社文庫) 冠・婚・葬・祭 平成大家族 ハブテトル ハブテトラン エ/ン/ジ/ン 女中譚
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COMMENTS

Posted by 苗坊  at 2010/11/01 12:56 AM
こんばんは^^TBさせていただきました。
直木賞を受賞されて、初めて中島さんの作品を手に取りました。
素晴らしかったです!
本当に昭和初期にいるような感覚でした。
戦争って、歴史に残る大きなもので大きな犠牲も出しましたけど、日本が勝つと信じてやまないころの国民は、きっとこんな感じでのほほんと生活していたんだろうなと思いました。
Posted by かりさ  at 2010/11/06 12:49 PM
★苗坊さんへ
苗坊さん、こんにちは!
とても素晴らしい作品だったので、直木賞をぜひとも!と思っていたのが叶って嬉しかったです(*^-^*)
本当に素晴らしい作品ですよね。
戦時中なのに実際の暮らしは思いのほかのんびりしていて、本当に戦争が起きているの?なんて不思議な感じでした。
奥さまとタキの友情のような関係がぐっと切なく感動をよびますね。
この後、『女中譚』も読みましたが、こちらも面白く読みました。

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ナナメモ  at 2010/07/14 8:43 AM
「小さいおうち」中島京子
JUGEMテーマ:読書 赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。 はぁ〜読み終わった後、ずっと余韻が残る素敵な本でした。 昭和5年、口減らしのため12歳で山
苗坊の徒然日記  at 2010/11/01 12:54 AM
小さいおうち 中島京子
小さいおうち著者:中島 京子販売元:文藝春秋発売日:2010-05おすすめ度:クチコミを見る オススメ! 赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。 直木賞受賞作品
笑う学生の生活  at 2011/08/27 8:51 PM
女中の想い
小説「小さいおうち」を読みました。 著者は 中島 京子 なんとも丁寧で上品さが伝わる 文体というか 女中が過去を振り返り語られる 小さいおうちでの日々 淡々と進みながらも 戦争の跡もあるが それさえも日常という それが実際なのかぁと思い いろいろ想いました
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