ひなたでゆるり

読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | - | 
<< 読みたい本リスト | 『いちばんここに似合う人』ミランダ・ジュライ >>

『天地明察』冲方丁

天地明察
天地明察
冲方丁/角川書店
江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること--日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!

読み終えたのが7月と初夏の頃なんですが…とても素晴らしい作品だったので感想今更ですが記録します。

何度も感情を突き動かされながら読みました。
壮大な歴史ロマン。己の信じた道を情熱を持ってひたむきに歩むその真っ直ぐさ。
春海の挫折を繰り返しながらも、明察を信じて立ち向かっていく、雑草のごとき生命力にこちらも力漲るようでした。

建部、伊藤の年齢に関係なく好奇心を抱き、ひたすらに挑む姿に感銘。
(おじさまコンビの無邪気な好奇心の様子がとても微笑ましくて、また泣ける。このお二人、大好き)
若き者に志を託し、それを受け継ぎ偉業に挑む春海。
優しい気持ちで春海を見守る二人の魂がさぞ喜びに満ちていただろうと思うと、もう胸が熱くなります。

そして春海に大きく関わってゆく人物たちのなんと魅力的なこと。
彼を魅了してやまない算術、関孝和という天才との出会いの財産。
酒井忠清、保科正之、水戸光圀、本因坊道策、えん、そしてこと。
特に会津藩士・安藤有益の実直さに惹かれました。

改暦の大志を抱き、22年という年月をかけてついに天に触れたときの止め処なく溢れる思い。
天地明察、素晴らしい言葉です。

読了日:2010年7月15日
かりさ | 著者別あ行(その他) | comments(4) | trackbacks(5) | 

スポンサーサイト

スポンサードリンク | - | - | - | 

COMMENTS

Posted by RuRu  at 2010/09/30 2:06 PM
かりさちゃん、こんにちは!

『天地明察』、読んでいたのですね。いかにも感動させよう、盛り上げようという
描写じゃないのに、何度うっかり感情がこみあげてしまったことか。でも、普通の
「感動作」ではない、この描写の妙をどうやって言葉にしたら良いかと思い、
結局、「どうだった?」と聞かれて、「う〜ん……とにかく読んで!」としか
言えなかった本でした。言葉によって感動させられているのに、言葉によって
それを表現することができない、自分のふがいなさよ(^_^;)。
Posted by かりさ  at 2010/10/01 9:08 PM
★RuRuさんへ
RuRuさん〜こんばんは♪
ふふふ、そうなのです〜暑い中壮大な歴史ロマンにこれまた熱く浸っておりました。RuRuさんが感動された本でしたので、それはもう楽しみにしていましたが、本当にもうっ素晴らしかったです!
淡々と静かに語られていく春海のいちいちが特にクスッと笑ってしまうほど面白く、時にじんわり涙してしまうほど感動に溢れていたり、失敗に打ちひしがれる姿にこちらまで苦しくなったりと、この世界観に見事に入りこんでしまいました。
いやはや私もこの感情をどう言葉に紡げばいいのだろうか、とすごく難しかったです。本当に「とにかく読んで!」が一番なんですよね。
大好きな作品です(*^-^*)
Posted by 苗坊  at 2010/10/04 12:39 AM
こんばんわ^^
この作品は本屋大賞を獲った直後に予約しました^^;
それまで全く知らない作家さんだったので、読むのを楽しみにしていました。
実在の人物なんですね〜
今の暦はこの人たちが本当に苦労して苦労して創り上げたものなんだと思うと何だか感慨深いです。
2人の女性との恋も良かったです^^
春海はきっと、頼りないけど素敵な人だったんでしょうね。
Posted by かりさ  at 2010/10/25 10:41 AM
★苗坊さんへ
苗坊さん、こんにちは♪
お返事遅れてごめんなさい。
私も本屋大賞受賞後に読んだんです。前々からすごく良いよ〜とオススメいただいていたので、その時に早く読めば良かった!と思ったくらい。
素晴らしい作品でしたよね。
そう、実在する人物たちが描かれているからこそ、より感情込めて読めたのかもしれません。今当たり前にして関わっている暦がこれほどまでに苦労を重ねて出来たものなのだ、と知った時の感慨深さはたまらないものがありました。
春海のどこか憎めない真っ直ぐな人柄が人を惹きつけるのだなぁ、と本当に素敵な人物だったのだと思います。

COMMENT FORM




 

 

TRACKBACK

苗坊の徒然日記  at 2010/10/04 12:38 AM
天地明察 冲方丁
天地明察クチコミを見る 江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること―。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!早くも読書界沸騰!俊英にして鬼才がおくる新潮流歴史ロマン
Akira's VOICE  at 2011/07/27 10:46 AM
天地明察
冲方丁 著 
Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>  at 2011/08/12 7:19 PM
◆天下を揺るがすビッグ・プロジェクト/「天地明察」冲方丁
第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞した作家・冲方丁(うぶかた とう)の小説「天地明察」を読みました。 本作は、日本独自の太陰暦を作り上げた渋川春海の物語です。 もともと算術好きだった彼が、保科正之の命を受け、様々な困難を乗り越えて改暦とい
笑う学生の生活  at 2011/09/09 9:03 PM
暦を作る
小説「天地明察」を読みました。 著者は 沖方 丁 第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞 ということで期待してたのですが・・・ 思ってたほどではなかったなぁと やはり、長さを感じてしまい、 日本独自の暦を作るというストーリーですが そこまでが意外に
花ごよみ  at 2012/09/06 7:29 PM
天地明察 冲方 丁
天地明察(上) 天地明察(下) (角川文庫) 9月に公開する映画の原作と知り 読み始めました。 徳川家綱の時代、 日本独自の暦を作るという、 プロジェクトが開始する。 その当時の暦である宣明暦は、 ずれが出始めていた。 この物語は暦を作るという計画と、 渋川春
Trackback url: