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『神様のカルテ2』夏川草介

神様のカルテ 2
神様のカルテ2
夏川草介/小学館
信州にある「24時間、365日対応」の病院では、今日も奇蹟が起きる。「一止とハルさん」の新たな物語。

過酷で厳しい地域医療の現実の中で、美しい長野の自然描写や真摯に生きるそれぞれの登場人物たちの姿が、今作も素晴らしく胸に迫ります。

春間近の季節から初夏への移ろいの中で相変わらず多忙な先生方。
医師とはなんぞや?との問いがそれぞれの中に燻ります。
仕事を優先するか家族を優先するのか、それは職業関係なく誰彼ともがぶつかる問題です。
男だから女だからとかの隔たりはないはずなのですが、やはりどちらか一方で不自由を強いられる世の中です。
そこに苦悩するタツ先生の姿が痛々しい。

とかく重たくなりがちなテーマですが、やっぱり今作もイチ先生とハルさんの醸し出す雰囲気が空気を和らげ優しい気持ちに包まれます。ひたすら優しいのです。だからじわっときちゃうのです。
そして特筆すべきは松本の自然描写。美しい季節の折々を多忙ながらしっかり瞳に移すイチ先生の大きな気持ちが読み手を包んでくれるようです。

医師である前に人間であるのだ、というイチ先生の深く重たい言葉が作品全体に響き渡る時、辛く悲しい別れの場面も救われる思いがしました。
過酷な仕事の合間に季節の折々を瞳に映すイチ先生の、ゆるやかな時間の流れを感じながら優しく温かな読後でした。

読了日:2010年10月4日
かりさ | 著者別な行(その他) | comments(2) | trackbacks(2) | 

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COMMENTS

Posted by 苗坊  at 2010/11/25 10:47 PM
こんばんは^^
久しぶりにイチさんやハルさんに会えて本当に嬉しかったです〜
この2人の醸し出すあったかい雰囲気はなんなんでしょうね^^癒されます。
地域医療という生と死が錯綜する現場で、殺伐としつつも情熱を持ってはたらしているのが分かりました。
また、続編はあるんでしょうか。また会いたいなぁ。
Posted by かりさ  at 2010/12/26 11:34 AM
★苗坊さんへ
こんにちは!いつもありがとうございます(*^-^*)
お返事が今回も遅れてしまってすみません…。
『神様のカルテ』、続編が出て嬉しかったです〜。あの優しい夫婦に会えるのはとても嬉しい。けれど今回は辛いこともあって心痛みました。
それでもイチ先生やハルさんの雰囲気に救われるんですよね。
悲しみもあるけれど希望もある、そんな光に向かっていく姿が良かったです。
次もきっとありますよね!?楽しみに待ちましょう〜。
その前に映画がありますね(*^-^*)
翔くんのイチ先生、楽しみにしています♪

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苗坊の徒然日記  at 2010/11/25 10:41 PM
神様のカルテ2 夏川草介
神様のカルテ 2著者:夏川 草介小学館(2010-09-28)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る 医師の話ではない。人間の話をしているのだ。 栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対 ...
じゅずじの旦那  at 2011/03/11 8:33 AM
【神様のカルテ 2】(夏川草介)を読了!
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