2012.05.10 Thursday
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
スポンサードリンク | - | - | - |
読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
解体諸因西澤 保彦講談社 1997-12by G-Tools |
六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。トリックのかぎりを尽くした九つのバラバラ殺人事件にニューヒーロー・匠千暁が挑む傑作短編集。西澤保彦氏デビュー作。タイトル通り、解体=バラバラ殺人の話を集めたもの。そのバラバラも実に様々な方法と、なされ方があります。短編ですから話もバラバラです。それぞれの設定時間も話によってバラバラ、登場する人物もバラバラで接点なし。バラバラなんだけど、バラバラゆえにこれは一気読みしましょう!ラストで「!」そうだったのかぁ!と納得。非常に面白かったです。西澤氏の文体はさりげない小さな要素があちこちに散りばめられて(ばらまかれて)いて、その小さな主張を見逃してしまいそうなくらい繊細な気がします。会話の合間に入る、登場人物の仕草、行動、周りの描写など鮮明に目の前に浮かんできます。だからより一層キャラが引き立つのでしょうね。そして読んでいるうちにグルグルさせられてしまう…。そのグルグルがピタッと止まるときの爽快感といったら。病みつきです。
⇒ ちづ (04/28)
⇒ 苗坊 (02/03)
⇒ かりさ (01/10)
⇒ タコ焼き (01/07)
⇒ かりさ (12/27)
⇒ みこ (12/25)
⇒ かりさ (12/09)
⇒ みこ (12/06)
⇒ みこ (12/05)
⇒ かりさ (12/01)