2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
被害者はエレベーターの前で犯人を名指しして絶命。ところが「犯人」は、エレベーターの中で背中を刺され、血塗れで死んでいた。いったい誰が、いかなる方法で殺したのか。「密室」の内側で起こった「密室」の殺人。氷川透氏のデビュー作は『真っ暗な夜明け』(講談社ノベルス)ですが、本来はこちらが一番最初の作品になるようです。鮎川哲也賞最終候補作に残り、その際は『眠れない夜のために』だったのを改稿改題。島田荘司氏の熱い評価を受けた作品でもあります。
「ロジックの魔術師、氷川透の7色の妙技!−島田荘司」
彼女が死んだ夜 西澤 保彦 角川文庫 2000-05 by G-Tools |
箱入り娘のハコちゃんこと浜口美緒がやっと勝ち取ったアメリカ旅行。その出発の前夜、彼女の部屋に見知らぬ女性の死体が転がっていた。抱腹絶倒、新探偵ミステリー。匠千暁(タック)、辺見祐輔(ボアン)、高瀬千帆(タカチ)、羽迫由紀子(ウサコ)の4人を主人公にしたシリーズ。時系列的にいうと、この作品が第一の事件簿ということになります。門限6時という厳格な両親のもとで育った箱入り娘ハコちゃんこと浜口美緒。この厳格教育、箱入りという環境がこの作品の土台になります。いきなり最初で引きつけて、その後のんびりムード。いつ、いつになったら進展するの?と多少の苛立ちを感じさせるのもきっと著者の思うつぼなんでしょう。後半一気に加速して今までの苛立ちなんてどこへやら、もう喰われっぱなし。基本的にキャラ読みしないワタシですがこのシリーズだけはどうやら別みたいなんです。キャラがのびのびと描かれていてついつい感情移入してしまいます。これからこの4人がどう成長していくのかが非常に楽しみ。
時計を忘れて森へいこう 光原 百合 東京創元社 1998-04 by G-Tools |
時計を捜して森をさまよう若杉の前に現れた、穏やかで柔らかい声の主。瞳に温かい光を宿すそのひとは、手触りの粗い「事実」という糸から、美しい「真実」を織りあげる名人だった―。心やさしいミステリ連作集。「だれもみなきらめく星空の下でくらしてる」なんて優しい文体でしょうか。それを織りなす土台がまた爽やか。
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