2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
私を訪ねてくるのは、やさしい恋人(妻と息子と娘がいる)とのら猫、そして、記憶と孤独。恋人の身体は、信じられないほど私を幸福にする-。とても切なく危険な恋愛長篇。眠る前に『ウエハースの椅子』読了。読後の感触を噛みしめながら眠りにつく。クラシックと香り高いハーブティー、ワインに酔える作品です。ともすると主人公のこの女と恋人の甘やかな居心地の良さにズルズルと引きずられそうだけど、本質を見誤ってはならない。その甘やかさこそ危険なのだ。今の状況を考えれば考えるほど現実逃避したくなる。そうじゃない、自分は違う、と目をそらしてしまう。見据える勇気がない。潔くない。だからこそ登場人物に共感するのだろうし、目が離せない。自分に似ているとさえ思えてしまう。やはりワタシも現実逃避を欲しているのだろうか。江國香織さんのお話はいつも残酷です。心に傷を負わせます。ザックリとえぐられます。けれども心地よい。癒しさえある。なぜだろう?反したものを感じるのは。もっと漂っていたいと思う。だから早く読み終わらないようにゆっくり丁寧に読みました。じっとりと浸透していくように。毒々しさの中に美しさを感じる表紙も好きです。中年の女か…。そろそろやばいな(笑)。(日記より抜粋)
エンジェル エンジェル エンジェル 梨木 香歩 原生林 1996-04 by G-Tools |
私、コウコと、ばあちゃん、さわちゃん。トイレへ行く他はほとんど寝たきりの少し呆けた祖母の心にあるものは…。現在と、祖母の若い日の物語が1章ごとに交代で同時進行する。『エンジェルエンジェルエンジェル』読了。最後の仕掛けにボロボロっと涙がこぼれました。梨木香歩さんの作品は初めてでしたが、何ともいえない優しい文体に寄りかかってしまっていました。そしてラストの衝撃です。淡々とした流れだからこそでしょう。箱入りの綺麗な装丁です。優しさに触れたい時にどうぞ。(日記より抜粋)
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