2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
終戦間近のフィリピン戦線。鳴神中尉率いる小隊の敵は、アメリカ兵でもゲリラでもなく、「飢え」だった…。メフィスト賞を受賞して注目を浴びた著者が書き下ろす、「若い世代のための若い世代による」新しい戦記文学の登場。第二次世界大戦のフィリピン戦線。日本軍の姿を描く作品だそうで、正直苦手分野。しかし、古処さんの作品ということで、その課しているものを心して読む。そして読了後、体が震えて震えてしかたなかった。ある箇所でいきなりガンッと頭殴られたような衝撃を受ける。涙こらえるのに必死だった。戦争ものだけど戦争ものじゃない。人としてのルールとは何か?そしてそれが崩れるときどうなってしまうか。ある意味人間として尊厳との戦い。紙一重の明暗。タイトルの「ルール」…重すぎます。
生きることが最も困難だった時代生きることが最も困難だった場所で
煙になれなかった「涼ちゃん」が死んで2年。15歳になった「僕」と14歳の名探偵「ルンババ」が行く東京への修学旅行は、僕たちの「世界と密室」をめぐる冒険の始まりだった…。本編が封印された「密室本」。
春のひかりのように、やさしくて、あったかくてせつない。心にしみ入る物語。傷つくことを知らない青年テルと、傷つくことを恐れながら生きる女性、水絵の物語。窪塚洋介氏主演映画『Laundry』の原作本。現時点では映画は見ていません。ただ公開されている断片的な画像を思い出しながら、自分の中で想像し自分なりに世界を創り上げながら読みました。青い背景に三つのガスタンクの表紙。汚れの無いテルの無垢さを象徴するかのような真っ白い帯。テルの目を通して、水絵の目を通して、物語は綴られる。それは快晴の爽やかさというより、雨上がりのひんやりした空気に包まれて雨雲から差し込む光を見る安堵感という感覚。
僕はウィル・クリップ。喧嘩をして出て行った彼女が、活字中毒者と呼んでいたほどの本好きだ。失業中で、あまり金はないが、時間はたっぷりある。図書館に本を返した帰りに僕は古本屋で不思議な本を見つけた。背表紙にタイトルがない。ページをめくると『夜の家の魔女』『夢の糸』『精霊の壺』という三つの題目が現れた。その本を手に入れてから僕のまわりで次々と奇怪な事件が起こり…。『名もなき本』読了。恋人に愛想をつかされてしまうほど、活字中毒の主人公ウィル・クリップ。古書店で偶然見つけた題名のない革装丁の本を手に入れてから不思議な体験をし始める。短編3作を別の形で包み込んだ面白い趣向の作品。活字好きならば頷ける箇所もあって、なかなかセンス良いと思います。(日記より抜粋)
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