重力ピエロ 伊坂幸太郎/新潮社
連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。無意味な言葉の羅列に見える落書きは、一体何を意味するのか?キーワードは、放火と落書きと遺伝子のルール。とある兄弟の物語。
『重力ピエロ』読了。
『オーデュボンの祈り』があまりに強烈だったため、過度な期待をしながら読んでしまったのがいけなかったか。非常にあっさりとした印象でした。それでもそこは伊坂作品、奇抜な設定がされていてその中で生きる登場人物たちが爽やか。泉水と春の兄弟とその家族の物語。この家族が背負ったものが重たいのだけど、そうは感じさせないこの家族の結束が嫌味を軽く感じつつも羨ましい気持ちが勝る。状況は違えど我が家も似た環境であるため、その辺りの重たさはリアルに感じてしまいました。遺伝子情報を扱う会社という設定は非常に面白い。放火とグラフィティーアートの関連性も種明かしされれば「あ、そうか」だけど、そこに至るまではなかなかに楽しませてくれました。そして恒例の伊坂さんのちょっとしたお遊びには感動。(日記より抜粋)
読了日:2004年8月14日
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