2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
ミステリィ作家になった水柿君。時間があれば小説を書き続ける毎日。そして幾星霜、水柿君はすっかり小説家らしくなったが…。作家になる方法も業界事情もよくわかる水柿&須摩子シリーズ。『星星峡』掲載をまとめて単行本化。前作『工学部・水柿助教授の日常』の続編。『水柿助教授の日常』が結構面白く大笑いさせてもらったので、今回もかなーり期待していました。今作はいよいよ水柿くんが作家になるいきさつが書かれています。出版業界のこととか(嘘のようなホントの話し?)ここまで踏み込んで書いちゃうんだ、とちょっとビックリでしたが期待通り大いに楽しみました。須摩子さん良いキャラです。面白い人です。それを冷静に見る水柿くんとの温度差が結構好き。
ブローチ 渡邉 良重 リトルモア 2004-12 by G-Tools |
満ちているいまを忘れてしまわないように 小さな祈りを胸にかざる−。内田也哉子の美しい言葉と、渡邉良重の清楚で柔らかい絵が織り成す、心を静かに揺さぶる溜め息と希望の絵物語。薄紙に印刷され次のページが透けて見える。美しい表紙に惹かれて注文していたのが今日届きました。久しぶりに自分に絵本を買いました。ちょっぴり空いた一人の時間にゆっくり本を開き、その宝石のような綺麗な絵と文に温かなものを感じながらページをめくっていきました。とても薄い紙に次の絵が透けていて本当に美しい絵本なのです。一言に近いたった一行の文がこんなにも力強く優しく温かいなんて…ハッとさせられました。薄紙が破けないように丁寧に愛しむようにめくっていくうちにモノを大切に扱うという当たり前のことを忘れていたことに気づきました。
迫りくるタイムリミット、もつれあう28人のマトリクス。必死の思いでかけまわる人々が入り乱れぶつかりあって倒れ始めたドミノは、もう誰にも止められない!
エミリー 嶽本 野ばら 集英社 2002-04 |
生まれてきて良かった。この残酷な世界に産み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね…。乙女の魂を持つ者だけが理解できる、かつて存在しなかった孤高の恋愛小説集。嶽本野ばらさんの作品はもっと温かなものだと勝手に思っていた自分がいけなかったのかもしれない…。ここにあるのは想像を絶する残酷な物語。痛々しく読むのが辛く果たしてこの先に希望はあるのだろうか、とずっと問いかけながら読んでいました。究極の恋愛小説なのかもしれません。孤独だったり残酷な仕打ちを受けたりしながらなお生きていくことに光が見えなくなったとしたら…その時同じ痛みの中に生きている人と出会うことが出来たら…この3編にはかすかだけれども光が射している。それがせめてもの救い。
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