2012.05.10 Thursday
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読書のコトとちょっぴり日々のコトブログ
足軽という身分に比して強すぎる腕前を持ったがために、うとまれ、踏みにじられ、孤独においこまれた男。秋山小兵衛はその胸中を思いやり声をかけてやろうとするのだが、一足遅く、侍は狂暴な血の命ずるまま無益な殺生に走る…表題作「狂乱」。ほかに、冷酷な殺人鬼と、大治郎に受けた恩義を律儀に忘れない二つの顔をもつ男の不気味さを描く「仁三郎の顔」など、シリーズ第8弾。さて。
盲目の武士をやさしくいたわる托鉢僧―旅の途中で出会った、年老いた二人連れが何故か秋山大治郎の心に残った。江戸に帰った大治郎は、偶然試し斬りされかかった件の老僧を助け、二人が二十八年におよぶ仇討ちの敵同士であることを知る。人知をこえたその絆の不思議さを描く「隠れ蓑」。小兵衛が小金持ちの隠居と見られて盗賊に狙われる「徳どん、逃げろ」など、シリーズ第7弾。前作『新妻(6巻)』を読んだのが昨年暮れの話しで、それからしばらく遠ざかってしまって。
例えば月の明かりを灯すように、世界を少しだけ変えるスイッチがある自分の愚かさなんて自分が一番良く分かっている。セイちゃんに奥さんがいること、その奥さんのお腹にはセイちゃんとの赤ちゃんが宿っていること、全部全部ちゃんとわかっている。私とセイちゃんの関係が世間では決して認められないことだって、ちゃんと。
セイちゃんの奥さんが子供を産むために実家に帰っている一ヶ月半、新婚生活(仮)が始まる。待ち望んでいた、二人だけの穏やかな日々、なのに。例えば月を灯すような、何かを変えるスイッチを探す、一夏の物語。
あの名作が、京の都に甦る!? 異様なテンションで突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、5つの傑作短編を収録。若き文士・森見登美彦の近代文学リミックス集。ややや!これは面白い!めちゃくちゃ面白い!ハッハッハー!
「吾輩は猫である」には、こんな謎が隠されていた! マイペースな人たちと名なしの猫が繰り広げるドタバタ喜劇。先生の家に居候する少年が語る6つの事件とは? 漱石の物語世界がよみがえる、連作ミステリー短編集。このGW中、実家に帰省する際「さて、何をお供に連れて行こうか」と考えた。で、次に読む候補になっていた本書を持っていくことにした。次に読むって決めていたしね。の理由の他にもう一つ。実家には猫がいて、そのカレの気配を感じながら時々邪魔されながら読むのもいいかもなーなんて思ったからである。
徹平と暮らし始めて、もうすぐ半年になる。だけど手放しで幸せ、という気分ではあまりなくて、転覆するかも知れない船に乗って、岸から離れようとしている、そんな気持ちがまとわりついていた――。新しい恋を始めた3人の女性を主人公に、人を好きになること、誰かと暮らすことの、危うさと幸福感を、みずみずしく描き上げる感動の小説集。異性を好きになる。一緒にいたいと思う。その人のことをもっと知りたいと思う。その恋が互いに初めての恋でなければどうしたって相手の過去の時間を共有した別の誰かに嫉妬するのと同時に、どんな風にその人と過ごし、その人をどれだけ愛していたか知りたくなる。知りたくないのに知りたくなる。
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」前作『鴨川ホルモー』では京都が舞台、そして今作『鹿男あをによし』では奈良。はてさてその奈良で一体何がどうなるのか。
神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。失意の彼は、教授の勧めに従って2学期限定で奈良の女子高に赴任する。ほんの気休め、のはずだった。英気を養って研究室に戻る、はずだった。あいつが、渋みをきかせた中年男の声で話しかけてくるまでは……。
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